ずっと前から好きでした。【梅原裕一郎】

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冬、年も開けて少したった頃
話の通り梅原さんはバイトに来る日数が減っていた。週に一回会えればいい方で私と彼のシフトの時間が被ることはほとんどなくて恋と自覚した瞬間この仕打ちはないだろう……と少し拗ねていたのも束の間。
今の私には恋と同じぐらいの悩みの種があった



『はぁ……』




店長「……」




あまりにも気が抜けていてミスが多かったらしく店長さんが早めに上がるように言ってくれた
申し訳なさと情けなさでまたもやため息をつきながら店からでたら




梅原「お、やっと来た」




『っ！？う、梅原さんっ！？』






扉の横に立っていたのは梅原さんだった





梅原「久しぶり。なんか大人っぽくなった？」


『ど、うしてここに……』


梅原「んー、日比野さんに会いに？寂しかったでしょ？」







どのぐらいの時間待っていたのか知らないけど、寒さからか赤くなった頬の影響もあって少し幼く見える梅原さんはイタズラっ子のように笑った





『からかわないでください…………』



梅原「ははっ、ごめんね？怒んないで？」


『怒ってないです……』



ほら、またそうやって優しく笑いかけて、大人の余裕を見せて、

勘違いしちゃうじゃん……






梅原「嘘じゃないんだけどな……」


『え？』



梅原「なんでもない。家まで送るから、歩きながら話そ？」

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