幸せな日々【梅原裕一郎】

熱 ページ16

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ここ数日、体が少し重くて熱っぽい状態が続いていた。


最近は有難いことに忙しかったから疲れが溜まってるのかな？と思い特に気にしていなかったのだが、とうとう辛くなっちゃって楽屋のソファで少し横になっていた。





柚「……ぃ…おーい……大丈夫？」


『……ん…ゆずちゃん……？』


いつの間にか眠ってしまっていたみたいで目を開けると目の前にはこちらを心配そうに除く柚ちゃんの顔があった



『ごめん……もう時間……？』

柚「まだ少しあるけど……体調治らないの？」

『うん……』



柚ちゃんは少し考え込んだ後、あっ！という顔をしてこちらに乗り出してきた


柚「ねぇ、もしかしてたけどさ……A妊娠してる……？」


『へ……？』


妊娠……？


柚「忙しかったとはいえここまで長引くのも珍しいし……今日は次の仕事で終わりだから帰りに病院行ってみない？」

『妊娠……あかちゃん……？』

柚「まだ可能性の話だけど……何かあってからじゃ遅いでしょ？」

『分かった……』

柚「よし、ならあともう1つ頑張れ。辛くなったら言ってね」








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「おめでとうございます！6週目ですね」


『あ、ありがとうございます……』



仕事帰りに柚ちゃんに連れられ病院に行き検査をすると本当に妊娠していた
ニコニコしながら伝えてくれたおばあちゃん先生はとっても優しそうな人だった



「これから悪阻が始まると思うけれど、お仕事の方どうする？」


『あ……』


嬉しい気持ちと戸惑いとファンドで頭の中がごちゃごちゃしていてそこまで気が回らなかったけど……
そっか、悪阻あるんだ……


柚「酷くなるようだったら休み貰っても全然いいと思うよ。むしろ最近忙しかったし……休むいい機会なんじゃない？」

『でも……！』


「よく私も見かけるもの。そりゃあ忙しいでしょうけど……無理はダメよ？体調と相談して休めるのなら休むべきよ。」


『はい……』




母子手帳を受け取りに行って、まだふわふわした気持ちの中家へと帰った。



『ただいま……』


梅原「おかえり……大丈夫？」


先に帰っていた裕ちゃんは笑顔で出迎えたあとすぐにその綺麗な顔を心配の色で染めた

梅原「朝よりも顔色悪いね……少し寝る？」

『うん……でもその前に話があるんだけどね』

梅原「……わかった。とりあえずリビング行こ？立ってるの辛いでしょ？」

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