＊ ページ29
重たい目をこじ開けると眩しすぎる光が俺を照らす
「っ!?紫耀!!」
目覚めた俺にびっくりしたのか
椅子に座っていたAが勢いよく立ち上がった
あぁ、愛しい人
夢の中でもがいてた
Aに会いたくて会いたくて
胸がキュってなって、
「しょ、…」
ねぇ、なんで泣くん…?
やっと会えたやん
そっとAの手を握り力を込める
「っ、…」
するともっと涙は溢れ出し
強く強く握り返した
紫耀 A…
「しょ、う…」
紫耀 心配させてごめんな
「大丈夫…大丈夫だから、」
紫耀 全部バレたかな…?
「紫耀のことだもん、バレバレだよ」
紫耀 Aには適わへんな笑
ニコッと笑う笑顔
大好きなんやで…？
紫耀 あ、俺、レッスン行かへんと…
「もうレッスンは終わってるよ、
もう１週間たったんだよ？
今はもう休みの時期ってこと」
１週間…
俺にとっては長すぎる休み
そして、これからも続く休み
耐えられへんかった
紫耀 だめや、練習せんと…
重たい身体を起こそうとするが
力が全く入らない
ねぇなんで？
手には力入ったやん
紫耀 なぁ、俺練習…
「だめ…今は休むの…」
紫耀 休むなんてできるわけないやろ…
「今はそれが紫耀の仕事なの」
紫耀 一日休む事でどれだけ遅れるかわかっとる？
「それは、」
紫耀 皆から期待されて、注目されて、
俺は期待に応えなアカンの…
「仕事の話はもういいの、」
紫耀 言い訳ないやろ、Aに何がわかるん、
「っ」
乾いた涙もまた溢れ出していくA
その涙の原因は確実に俺
「だ、から…もうアイドルの平野紫耀じゃなくて、
一人の人間としての平野紫耀に戻ってよっ…
私には紫耀の辛さ、痛みは分かんないけど、
今の紫耀は無理できない体なのっ、」
大好きで大好きで
愛しい人の涙を見るのは
いつでも辛い物
「お願いだから…もう、無理しないでっっ!!」
握った手に力を入れ泣き叫ぶA
紫耀 ごめん…ちゃんと考えるから…今日はもう帰って…
「っ、」
泣いたAを抱きしめることも
涙を吹いてあげることもできない俺
涙でぐしゃぐしゃの顔のまま病室を出ていったA
紫耀 なっさけな…
Aの温かみが残る手を見つめそっと呟いた
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ひらののよめ - ありありです (2017年3月27日 19時) (
レス) id: 97cfa7748e (このIDを非表示/違反報告)
(`・ω・´) - 自分もアリ派です！ (2017年3月20日 17時) (レス) id: 5807e1cbbf (このIDを非表示/違反報告)
ジャニらぶ(プロフ) - ありがいいです！ (2017年3月19日 16時) (レス) id: 0121d161bf (このIDを非表示/違反報告)
#よぺの嫁 @GUN(プロフ) - pinkありがいいです!! (2017年3月9日 18時) (携帯から) (レス) id: 480007bc90 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - pinkありがいいです！！ (2017年3月9日 17時) (レス) id: 32d4407fb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢羽 | 作成日時：2017年2月9日 16時
