色と色と入れ替わり ページ4
翌日になってしまい、教室へ向かう途中も話を聞こうにも連絡の手段に悩んでいた。
晃牙の連絡先なら分かるけど…朔間先輩に会いに行くほうがいいのかな…
｢あ、Aちゃん！おはよ〜！｣
すると目の前にはピンクのヘッドフォンをしたゆうたくんが。
｢お、はよう…？ゆうたくんだよね…？今日はヘッドフォン交換する気分だったの？｣
と尋ねると少し残念そうに
｢なんでわかったの？！まあ、アニキに誘われて…面白そうだしいいかなーって｣
｢クラスメートだからかな…？それに二人は確かに似てるけど全然違うよね。でもなんだか楽しそうだね！｣
そういうと驚いた顔をするゆうたくん。いつもの表情とのギャップに少し驚かされる。
｢違う…か。そっか。Aちゃんの目にはちゃんと見えてるんだね…！でも、四人も気付かれると思ってなかったからちょっと悔しいかも。もっと馬鹿っぽくしないとアニキみたいには見えないのかもしれないなぁ？｣
とかなんとか、かなり失礼なことを呟くゆうたくん。
｢三人って言うと…あとは宙くんと…？｣
｢忍くんもわかるでざるよ！って言ってたよ｣
確かに。ゆうたくんと忍くんは仲がいいもんね。
｢あとは…？｣
｢これが、かなり意外な人で。誰だと思う？｣
悪戯っぽく微笑む彼。
｢誰だろう…椚先生とか？｣
よくひなたくんを説教してるの見るし。
｢まだ会ってないけど会いたくないなぁ。今あったら俺が怒られそう。…大神先輩が匂いでわかるとかなんとか。いつもはどっちがどっちだかわかんねーよ！とか言ってくるくせに｣
本当に意外な人がきた。晃牙は後輩ともうまくやれてるみたいだ。
｢確かに、今あったらとばっちりだね｣
｢そうだよ〜！…あ、大神先輩で思い出した！朔間先輩が放課後に部室に来てくれーって言ってたよ。危ない〜伝言忘れちゃうところだった…｣
昨日の件かな。連絡どうしようと悩むことを見越してくれたみたいだ。
｢ありがとう、ゆうたくん。ちなみに朔間先輩は見破れた…？｣
少し気になり、聞いてみる。すると、苦笑いのような微笑みを浮かべられる。
｢そもそも寝惚けてたよ。｣
あ、そっか。今伝言を預かってるってことは朝に会ってるんだもんね。
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作者名：ぽあぷるーじゅ。 | 作成日時：2018年2月12日 13時
