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護られるだけなんて。7 ページ7

鳴上嵐side

「それでだ、今度のセンターをリッツにしたいんだけど、どうだ?」


「王様の意のままに〜」


…何よ、いつも通りの打ち合わせじゃない。


取り越し苦労だったみたいねぇ。


これでお肌が荒れちゃったりでもしてたら凛月ちゃんにどう責任を取ってもらおうかしら…?


なんて考えていると、


「王様、あの件言い忘れてるんだけどぉ〜?」


「…ん?ああ、そうだったな!忘れてた!わはははは!」


王様は一瞬暗い顔をして、また笑顔に戻りこう告げた。


「俺とセナ、今日でKnights辞めるから!リッツ、次期王様よろしくな!」


凛月ちゃんがこちらを見て、少し曇った表情をする。


もちろん、寝ているふりをしているので聞いていないことになっているが。


「…なんでですかっ?!納得行きません!Leader!あなたはいつもそうやって…!………すみません。私、帰らせていただきます。」


そう言って出ていってしまった司ちゃん。


そうよねぇ…なんだかんだ慕ってたもんねぇ…


取り残された、アタシ達。ふと、口を開く。


「凛月ちゃん、いつまで狸寝入りしてるつもりなのォ?」


そう言われて、起き上がる。


「くまくん、起きてたの…いつから…?」


「う〜ん…昨日の中庭での会話から、かなぁ…」


二人がハッという顔をする。


「なんで、俺たちにも言ってくれなかったの?ス〜ちゃんだって…」


傷つけたくなかった。


もう、誰かを傷つけるのは嫌なんだ。


そう、王様は言った。


ぎこちない笑顔が胸に響く。

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作者名:ぽあぷるーじゅ。 | 作成日時:2017年8月13日 16時

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