きっかけ。 ページ6
「もうこんな時間か…じゃあ、今日の練習はここまで!」
もうお月様が空で光る時間。
「もうヘトヘトです〜」
「確かにハードだったな〜」
「疲れたんだぜ〜ダッシュするんだぜ〜!」
三者三様に疲れを表現している
「お疲れ様でした!あの、もしよければお水とタオルどうぞ…!」
「さんきゅー。さて、これこらミーティングだぞ〜」
みんは返事をして、空き教室へと移動する。
ついていくことにした。
仁兎先輩が練習室の鍵を返しに行ってくれている間、創くんが紅茶を入れてくれた。
「もしよろしければ、どうぞ。オレンジペコはお好きですか?」
「ありがとう…!すごくおいしい…!」
今日はあっという間だったなぁ…今でも夢を見ているみたいだ。
感慨にふけっていると、ドアが開いた。
「さあ、お前らミーティングを始めるぞ〜?」
仁兎先輩が黒板にメモをする。
Ra*bitsが専用で使っている空き教室なので
消さなくて良いらしく、前から書いてあったであろう内容も残っていた。
「すごい、努力のあと…」
「かわいいだけじゃやってけないからな〜、もうあの時みたいな経験、させたくないしな〜?」
心做しか仁兎先輩の表情が暗くなった気がした。
「に〜ちゃん、たしかにあれは辛かったですけど、僕達にとって必要な経験だったんですよ」
「そうですよ、に〜ちゃんだけで全部背負わないでください…!」
「そーなんだぜ!みんなでRa*bitsだっていってくれたのはに〜ちゃんなんだぜ!」
やっぱり、仲が良くて。この輪にいつか入れる日が来るのかな…?
「そして、Aちんにこれをやる。」
これって…
「いいんですか…?」
「ああ、これを書いてくれたらRa*bitsの一員だ。よく考えて…って、おい?!」
嬉しくて、すぐボールペンを出して書いてしまった。
「ごめんなさい…つい。みなさんさえ良ければ一緒に歩かせてくれませんか…?あのドリフェス、S1を見てから、ずーっとファンなんです…!見守らせてくれませんか…?」
「S1って春のですか…?」
頷く。
「これで謎が解けたんだぜ〜!」
「明星先輩と転校生の先輩が10点ずつ入れてくれたはずなのに、合計点が30点だったので…」
あの時のみんなはこの世界の何よりも輝いていて誰よりもアイドルだった。
目の前の明星先輩とあんず先輩を笑顔にしようっていう思いが響いた。
あのとき、確かに私は救われた。
「よろしくお願いします…!」
46人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽあぷるーじゅ。(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» 気が付きませんでした……ご指摘ありがとうございます!!(恐らく)直ったかと思います…!(そしてこんな駄作を読んでくださってありがとうございます!!) (2018年8月28日 23時) (レス) id: 3a19c5fcff (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - あの、多分ですけど(転校生)先輩っていうのの「(転校生)」の部分は何もいじってなければあんずちゃんの名前が入るんですよね…?えっと、何もいじってないですけど「(転校生)先輩」となっていたので、多分「あんず」って入力すればいいのかと… (2018年8月26日 13時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
ぽあぷるーじゅ。(プロフ) - 紅雨♪さん» コメントありがとうございます…!!!凄く嬉しいです…!完全趣味で書いていたのでそう言ってもらえて嬉しすぎて悶えてます((笑すごく元気とか勇気を貰えたので頑張りますね!(p`・ω・´q) (2018年1月27日 22時) (レス) id: 0bae9b1518 (このIDを非表示/違反報告)
紅雨♪(プロフ) - とても読みやすくて、面白い作品ですね。私、文才がないので憧れます。これからも更新頑張ってください! (2018年1月27日 21時) (レス) id: 589f4ef947 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽあぷるーじゅ。 | 作成日時:2017年6月20日 18時