恋愛物語短編集。+°.*【名前変換オリジナル】 (ページ2)

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帰り道ページ2

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私の初恋相手の晴樹。

去年同じクラスになったのをきっかけに

話すようになって、気付いたら好きだった。

で、今の状況を説明すると、

何故か晴樹と2人で帰ってます。

ー回想ー

「4人で今日帰るかー！」

「いいよ？」

「おっけー！」

「ま、圭が居るならいーけど。」

と圭の提案で帰る事になったのだが…。

放課後

「あ、忘れてた。

私委員会あるから3人で帰ってて？」

「えっ。加奈居ないの…。」

私は少ししょぼん、とした顔をしてたみたいで

加奈は少し申し訳無さそうな顔をしながら

「ごめんね。また今度帰ろ？」

「むー、うん！委員会頑張って!!」

「ありがと～」

『また今度帰ろ？』と聞いて笑顔に変わった私。

我ながら単純。

で、その後圭は先生に呼ばれて帰れなくなり。

今に至るのです。

「晴樹と帰るの久しぶりだねぇ…。」

「ん、まあ、そうだなー。」

2人で冬の雪道を歩きながら

その後はたわいもない話をした。

すると突然、変な事を聞いてきた。

「ねえ、A。好きなやつ、居んの？」

「…はい？」

私は恋話は苦手だ。

すぐに顔が真っ赤になるから。

「ふふっ、お前顔赤いよ、林檎だな。」

「あ、赤くないし！」

「で、居るの？」

急にそんな事を聞かれて思わず

お前だよ!!と言いたくなってしまうのを

ぐっと堪えながら

「どうでしょうね？」

と言ってみた。

「ふーん。居るんだ。」

「晴樹には秘密だし。そっちは居ないの？」

「ん…居るよ？」

てっきり居ないもんだと思ってたから驚いた。

「へ、へえ…。そっか。意外。」

「そうか？…まあ…初恋だわ。」

「そっかー。実るといいね？」

応援する素振りは見せているが

実際はちょっと悲しい。

いや、ちょっとどころじゃなく悲しい。

「で、お前はどーなの」

「秘密だってば」

「俺が言ったのにお前が言わないのは不公平。」

「それもそーか…」

いっそのこと告ってやろうかと思った。

「居るよ。まあ、一応ね。」

「やっぱり居るんじゃん」

「うるさい。」

「お前も、頑張れよ。」

「そっちこそねー。」

そんな晴樹の顔はどこか寂しそうで、

遠くを見ているようだった。

「「ああ。"アイツ"の好きな人が

私/俺だったらいいのにな___」」

2人がすれ違う、冬の切ないお話。