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『ふ、かざわ…さん…？』
彼はスッと離れると、言う。
深澤「まだ道が雨で濡れてるから、気をつけて」
何事もなかったかのように歩き出す。
え、え？
今、完全に私を抱きしめた？
どうしてそんなに読めない
あなたは何を考えているの？
心の中で彼に問いかける。
駅周辺の街路樹はイルミネーションが綺麗で、それわ眺めながら歩く恋人たちがいた。
深澤「もうすぐクリスマスか〜」
『そうですね』
深澤「ま、あんまり俺には関係ないけど(笑)」
『…』
誰かと会ったりすると思っていたから、意外だった。
駅に着いた。
『送っていただいてありがとうございます』
深澤「うん、気をつけて」
『はい。おやすみなさい』
深澤「おやすみ」
背を向けて遠ざかっていく彼を見つめる。
聞かなきゃ。
聞かなきゃ帰れない。
駆け出し、彼を追いかける。
『まっ、まって…』
声が上手く出ない。
それでも追いかける。
そのとき、頭の中にもう1人の顔が浮かんだ。
阿部さんだ。
阿部さんの笑顔が、言葉が、私の心をきゅっと締め付ける。
足が止まる。
深澤さんが見えなくなる。
彼は一度も振り返らなかった。
いや、私は彼に振り返ってほしいとでも思っていたのだろうか。
私はため息をつき、駅に戻った。
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ゆめ - 完結おめでとうございます。お疲れ様でした。毎日更新されるのを楽しみにしていました！やっと付き合うこてができたので2人のその後が気になります！ (2021年12月26日 13時) (
レス) @page34 id: ce02170ebe (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 毎日の更新が楽しみでした！完結おめでとうございます！寂しいですがとても素敵な作品でした！！！ (2021年12月26日 13時) (レス) @page34 id: ac9ad54f15 (このIDを非表示/違反報告)
おこり(プロフ) - 完結お疲れ様でした！素敵なお話を読ませて頂きました。ありがとうございました☺ (2021年12月26日 12時) (レス) @page34 id: b4f52a5ea8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayane
| 作成日時：2021年11月25日 7時
