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出張当日。
新幹線に乗り、神戸に向かう。
深澤「大丈夫?移動だけで疲れてない?」
『大丈夫です(笑)』
深澤「すぐ寝てたもんな(笑)」
新幹線に乗ってすぐ、私は爆睡をかましていた。
あれだけ気にしていたはずなのに、いざこの時がきてしまうと平気だ。
深澤「後ろの席でAさんが寝てるから、俺も寝ようと思ってたけどダメだったな」
『どうしてですか?』
深澤「いや〜商談ってかなり緊張すんのよ」
『あまり緊張してるようには見えませんが』
深澤「俺だってするときはするよ。危なくなったらフォローお願い(笑)」
『わかりました、頑張ります』
私はガッツポーズを見せる。
すると彼も拳を握り、私の拳に当てた。
深澤「おう、頑張ろう(笑)」
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商談は神戸にある大きなビルの中で行われた。
私の方が緊張していたくらい、深澤さんは落ち着いている。
彼はスラスラと話し、取引先の反応も良かった。
やっぱり彼はすごい。
無事に終わり、ビルを出る。
『うまくいきましたね』
深澤「まぁ、まずまずだな」
『深澤さん、全然危なくなんてなかったですよ。私が出る幕なんてないくらい』
深澤「いや、Aさんが隣にいてくれたから安心してやれたよ。ありがと(笑)」
『…』
深澤「よし、どっか食べに行くか!(笑)」
彼はそう言って歩き出した。
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作者名:ayane | 作成日時:2021年10月27日 7時