過去 ページ9
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深澤「別に振り回してるわけじゃない」
目黒「だったら、思わせぶりにするのはやめてください。Aが傷つく」
私の…話だ…
深澤「Aさんと仲良くしてることがそんなに気に入らない？」
目黒「はい。他の女の子となら勝手にどうぞって思いますが、Aだけはやめてください」
深澤「どうして？」
目黒「アイツは、そういう軽いノリのタイプじゃないんですよ」
…目黒くん。
深澤「純粋なんだろうね。わかるよ」
目黒「わかってるなら───────────」
深澤「もしかして、目黒の元カノの件、まだ怒ってんの？」
元カノって…まさか…
目黒「怒ってませんよ、なんで元カノの話になるんすか」
深澤「だってまさかあの子俺と"遊んだ"ことのある子だって知らなかったからさ」
『…！』
私は驚き、思わずガタッと物音を立ててしまった。
2人は私に気づく。
目黒「…A」
『あ、あの、忘れ物を取りに来ただけで、その…っ』
深澤「…」
『ごめんなさい…っ！』
私は頭を下げ、駆け出す。
バタバタと会社を出ようとして、手を掴まれる。
目黒「待てよっ」
『大丈夫、私、何も聞いてないから…！』
目黒「別に俺はお前に黙っててほしいとかじゃない」
私は顔を上げ、彼を見る。
目黒「俺の元カノの話、聞いたんだろ？」
『…っ』
目黒「…話すよ。全部」
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作者名：ayane
| 作成日時：2021年9月24日 13時
