透明なラベンダー。２ (ページ22)

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涙とカフェラテページ22

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『はぁ…』

気が重い。

でも、会社に行かなきゃ…

ため息をつきながら会社に向かう。

深澤さんがいる場所をできるだけ見ないようにした。

無心でパソコンのキーボードを叩いていると、目黒くんが私の顔を覗き込む。

目黒「A」

『な、何？』

目黒「顔色悪いけど、大丈夫？」

鏡を見て、ハッとする。

昨夜もあまり眠れなくて、目の下にクマができていた。

『うん、大丈夫だよ！(笑)』

目黒「嘘つけ、お前が空元気なことくらいわかる」

『…あー、まぁ、いろいろあってさ、あはは…(笑)』

目黒「…あんまり無理すんなよ」

彼はそう言って席を外す。

ちょうど昼休憩の合図が鳴った。

私は彼の後を追う。

『目黒くんっ』

目黒「…？」

『あのね、私…深澤さんにフラれちゃった！(笑)』

目黒「え…」

『バカだよね、私。目黒くんにあんなに言われてたのに、本気になって、振り向いてもらえるわけないのに…っ』

私は涙を拭う。

目黒「A、」

『ごめん、私今日は外で食べてくるね！(笑)』

私は駆け出す。

できるだけ泣いているのがバレないように、急いで会社を出た。

そのとき、誰かに肩がぶつかる。

『あっ、すみませ…っ』

渡辺「こちらこそ、ってAか」

そして、彼は私の顔を見て動きを止める。

渡辺「…どうした？」

＊