透明なラベンダー。 (ページ28)

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現場に書類を届けたあと、アイスコーヒーを片手にベンチに座る。

『うーん、いい天気！(笑)』

渡辺「息抜きになったか？」

『はい、連れ出していただきありがとうございました(笑)』

渡辺「いい案ってのは根詰めすぎても生まれないからな」

『勉強になります(笑)』

渡辺「…まあ、なんだ。初仕事、頑張れよ」

『頑張ります！(笑)』

渡辺「これ飲んだら帰るぞ」

『はい(笑)』

渡辺さんのおかげで、頭の中がスッキリした。

もう少し頑張ろう。

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そして、企画会議の日。

昨日は遅くまで企画を練ったし、今日も朝早く起きてプレゼンの予行練習をした。

『そしてこちらのデザインを…』

会議の直前までブツブツと練習していると、目黒くんが資料をのぞく。

目黒「企画案はできたの？」

『うん、バッチリ』

目黒「にしては不安そうだけど」

『…うまく、発表できるかな』

目黒「そのために準備してきたんじゃないの？」

『そう、だけど…』

目黒「自分の思うようにやれば？」

『目黒くん…』

目黒「きっとうまくいくよ」

『…ありがとう(笑)』

深澤「Aさん、」

深澤さんが手招きをする。

『は、はい！』

深澤「そろそろ会議の時間だぞ(笑)」

『今行きます！』

私は資料を手にし、よしっと気合いを入れて会議室に向かった。

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