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同期会はお開きになり、私たちは居酒屋を出る。
じゃーねー、と手を振り合い、歩き出す。
目黒「方向一緒だし、途中まで一緒に帰ろうぜ」
『うん』
2人で並んで歩くも、しばらく無言が続いた。
そして、目黒くんが徐に口を開く。
目黒「あのさ、」
『何?』
目黒「さっきの、わざとだろ」
『なんのこと?(笑)』
目黒「グラス倒したのは、俺の話を逸らすために…」
『…ごめん、余計なことして』
目黒「いや、正直助かった。どうして別れたのかとか、いろいろ言われそうで」
『みんな酔ってたし、明日にはそんな話をしたことなんて忘れてるんじゃないかな。だから、気にしないで』
目黒「わかってる」
『うん』
目黒「服、濡れたけど大丈夫?」
『あー平気平気!すぐに乾いたし(笑)』
目黒「…聞かねーの?」
『何を?』
目黒「別れた理由」
『だって、この前も言いたくなさそうだったし、聞かれたくもないでしょ?だったら無理に聞こうとはしないよ』
目黒「…」
『話したくなったら言って。いつでも聞くから(笑)』
目黒「…ありがとな」
『どういたしまして(笑)』
目黒「じゃあ、俺はこっちだから」
『うん(笑)』
あのさ、と彼を引き止める。
『またみんなで飲みに行こうね!(笑)』
私がそう言うと、彼はふっと笑って言った。
目黒「おう(笑)」
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作者名:ayane | 作成日時:2021年8月19日 9時