透明なラベンダー。 (ページ16)

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居酒屋に集合し、同期会が開かれた。

『みんな久々だね！(笑)』

同期「Aは支社に行ってたから、俺たちとは研修以来会えてなかったもんな」

『みんなあんまり変わってないね(笑)』

同期「何十年ぶりに会ったとかじゃないんだからそんなに変わんないでしょ(笑)」

『それもそっか(笑)』

同期「今は目黒くんと同じ部署にいるんだよね？」

『そうそう、3ヶ月限定で』

同期「えー、戻っちゃうの？私たち寂しいよ〜」

同期「確かに、残ってほしいよな」

『しょうがないよ、そういう決まりなんだもん』

同期のみんなと会って飲むのは楽しい。

お酒も進んできたところで、1人の同期の男が言う。

同期「そういえばさ、目黒って彼女とどうなったんだよ」

『あ…』

同期「そうじゃん！あのかわいい子！」

同期「結婚とか決まってたりして！(笑)」

同期「結婚式は呼んでくれよ〜！(笑)」

目黒「いや…」

目黒くんは答えづらそうにしている。

どうしよう。

同期「え？なんて言った？」

目黒「俺…別れ──────────────」

その瞬間、私はお酒の入ったグラスを倒す。

『あーーーっ！やっちゃった！；』

中身がテーブルの上に広がる。

同期「あーあー何してんだよ」

『ごめんごめん；』

同期「すいませーん、おしぼりくださーい！」

同期「こっち拭いとくから、これで服拭きな」

『ありがとう；』

目黒「…」

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