君と私とチョコレート。

＊ ページ34

＊


言ったあとで、冷静になる。


『すみません、私が手伝っても迷惑になるだけですよね…；』


阿部「ううん、そんなことないよ」


彼はそう言いながら、向き直る。


阿部「じゃあ…手伝ってくれる？(笑)」


『はい(笑)』


・


・


・


・


作業を終え、私たちは外に出る。


阿部「ありがとう、おかげで助かったよ(笑)」


『いえ、ほんの少しお手伝いしただけです(笑)』


阿部「こんな時間までごめんね、家の近くまで送るよ」


『そんな、大丈夫です』


阿部「もう遅いから、送らせて」


『…でも、』


恋人がいるんじゃ…と言おうとして、やめる。


阿部「あ、さすがに迷惑だったかな；」


私は首を振る。


『いいん…ですか？』


阿部「うん(笑)」


阿部さんと電車に乗る。


世間話をしたりして、最寄り駅に向かう。


たまに目が合うと、彼はニコッと微笑んでくれる。


彼と一緒だと、普段のただの帰り道も一瞬に思える。


最寄り駅に着く。


『こっちです』


改札を出たとき、私は見覚えのある人が立っているのを見つけた。


彼は私に気づく。


岩本「A、」


『照…！』


どうして、照が…


阿部「え？」


岩本「メールで"遅くなる"って言ってたから迎えに来た」


『そ、そっか…ごめんね、』


彼は阿部さんを見て、言う。


岩本「そちらはどなたですか？」


こ、これは…


かなりまずい状況なのでは…？


＊


あけましておめでとうございます！


今年もよろしくお願いします。


＊

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す