君と私とチョコレート。

＊ ページ33

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同僚「A、まだやるの？」


『うん、これだけは今日中に終わらせたくて』


同僚「OK、じゃあまた明日ね(笑)」


『また明日(笑)』


オフィスを見回すと、阿部さんもまだ帰っていなかった。


真剣にパソコンと向き合っている。


しばらく時間が経ち、自分の仕事を終えて立ち上がる。


気づけばオフィスには彼と私だけになっていた。


…阿部さん、何も食べてないよね？


私は飲み物とサンドイッチを2人分買ってくる。


『阿部さん、』


さっきまで難しい顔をしていた彼は、ニコッと笑って私を見る。


阿部「Aちゃん、どうしたの？(笑)」


『これ、よかったら食べてください』


阿部「え、いいの？ありがとう(笑)」


お金払うね、と彼は財布からお金を出す。


『いえ、お金はいりません。いつもお世話になってますから、ほんの気持ちです』


彼はそれでもと言って払おうとするが、私は頑なに断った。


阿部「…わかった。じゃあありがたくいただくね(笑)」


『はい(笑)』


いただきます、と彼はサンドイッチを食べる。


私もとなりで同じものを食べる。


『なかなか終わりませんか？』


阿部「うん。資料作りは得意なんだけど、けっこう多くて大変で」


『私も手伝います！』


阿部「え？大丈夫だよ。Aちゃんにさせられない」


『なんでもいいんです！阿部さんの助けになりたいんです！』


＊


さて、今年ももう終わりますね。


明日の更新はお休みさせていただきますので、ご了承ください。


たくさん応援していただき、ありがとうございました！


来年もよろしくお願いいたします。


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