君と私とチョコレート。

＊ ページ29

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休日。


照はでかけちゃったし、今日は家でのんびりしてようかな。


ソファーにもたれながら、ふわぁ…と欠伸をしたときだった。


いきなりスマホが鳴り、慌てて画面を見る。


深澤さん…？


『はい、』


深澤《あ、もしもし。今日って休み？》


『はい、そうですけど…』


深澤《今って家？》


『家にいますよ』


深澤《じゃあちょっとさぁ、外出てきてくれない？》


『え？外ですか？』


通話状態のまま靴を履き、ドアを開ける。


すると、下には深澤さんがいた。


彼は私を見つけると手を振りながら言う。


深澤《ねー、今からさぁ、2人で出かけようよ(笑)》


『今から、ですか？』


深澤《美味しいスイーツのお店見つけたんだ。どうかな？》


美味しいスイーツ…


『…えっと、』


深澤《よし、決まりね！俺ここで待ってるから準備しておいで！(笑)》


『まだ行くって言ってな───────────』


深澤《んじゃ、後でね！(笑)》


プツッと切れる。


『ちょ；』


彼は本当にそのまま待つようで、ずっと立っている。


『えーと、とりあえず準備しなきゃ；』


部屋に戻り、私は急いで仕度をした。


息を切らしながら下へ向かう。


『お待たせしてすみません；』


深澤「いーよ、行こっか(笑)」


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