雨の魔法 ページ26
*
…踏んだり蹴ったり。
泣きっ面に蜂。
弱り目に祟り目。
…とは、まさにこのことだ。
何度も泣きそうになっては、我慢する。
私はふらふらと帰宅した。
『…ただいま』
岩本「おかえり。寒かったろ」
彼はそう言って出迎えてくれた。
『遅くなってごめんね』
岩本「いいよ」
テーブルには、夕食の準備がされている。
『これ…』
岩本「今日は俺が作ったから」
さ、食べよう、と彼は言う。
もしかして…私が帰ってくるまで待ってたの…?
涙がポロポロとこぼれ落ちる。
彼は私を見て少し驚く。
岩本「…A、」
『…っ』
彼は泣いている私の頭をよしよしと撫でる。
岩本「…お疲れ(笑)」
『ひかる…っ』
岩本「ん?」
『ごめん、ね…っ』
岩本「俺この前言ったろ?"同居人なんだから、お互い助け合って暮らそうぜ"って」
『うん、うん…っ』
岩本「大丈夫、お前は頑張ってる」
優しい言葉が、胸に沁みる。
『ありがとう…っ』
岩本「よし、じゃあ食べよう」
私たちは向かい合って座る。
『…いただきます』
岩本「どう?美味しい?」
『うん、美味しいっ(笑)』
岩本「まじ?やった(笑)」
もし、1人だったら立ち直れなかったかもしれない。
照がいてくれてよかったと思った。
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評価250票ありがとうございます!
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ayane(プロフ) - のびさん» ありがとうございます!のびさんのお気持ちが少しでも和らいだと聞いて、とても嬉しいです(笑)更新頑張ります!のびさんも体調に気をつけてくださいね! (2020年12月24日 8時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
のび(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。ayaneさんの御心遣いに落ち込んでいた気持ちが少し和らぎました(*´˘`*)彼らを待っている間のキュン補給で毎日読ませていただきますね!体調に気をつけて更新頑張って下さい♪ (2020年12月23日 19時) (レス) id: f577811a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayane | 作成日時:2020年12月16日 9時