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*
『当時はさっくんにたくさん迷惑かけたね』
佐久間「それはいいけど、大丈夫か?」
『何が?』
佐久間「その元カレが隣人だなんて」
『平気、学生時代の話だもん。それに、相手もあまり記憶になかったみたいだし』
佐久間「ならいいけど…」
彼は心配そうに言う。
『だから、心配しなくたって平気』
佐久間「そうか、まぁまた何かあったらなんでも言えよ!(笑)」
『うん、ありがと(笑)』
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・
さっくんとはお店でバイバイをして、家に戻った。
私はドアの前に誰かが立っているのを見て歩を止める。
彼だ。
渡辺「久しぶりだな」
『…そうだね』
渡辺「元気してたか?」
『おかげさまで』
渡辺「今日からとなりに住むことになったからよろしくな」
『よろしく』
どうしてあなたは、そんな風に、何事もなかったかのように話せるの。
私はあれからずっと…
じゃ、と言ってとなりのドアに手をかけた彼に私は言う。
『私のこと思い出したんだね』
渡辺「はじめは気づかなかったけど、名前を呼ばれてすぐに思い出した」
『…私は、忘れたことなんてなかった』
渡辺「…」
彼は黙って私を見る。
『なんてね、じゃ』
中に入り、バタンとドアを閉める。
私はドアにもたれながら、ため息をついた。
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ayane(プロフ) - 翔亜さん» ありがとうございます! (2020年10月18日 11時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
翔亜(プロフ) - 楽しみにしてます! (2020年10月17日 22時) (レス) id: 068f257b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayane | 作成日時:2020年10月17日 7時