太宰ト中原 ページ15
「うわ、いきなり睨むとか何?相変わらず小さい上に喧嘩っ早いよねぇ」
「小せぇとは何だッ! この社会不適合者!!」
会って早々この遣り取り。
中原に声を掛けて来たのは、かつての相棒であった太宰だった。相変わらず飄々とした態度、胡散臭い口調だが、彼の瞳は珍しく何処か冷えている。
己が気にしている背の低さを指摘された中原は、負けじと太宰に言葉の刃を投げつける。涼しい顔をすれば太宰は中原の方に向かって、ゆっくりと歩み寄った。
「さて、蛞蝓と話している暇は私には無いのだよ。中也、彼女を渡して貰おうか......」
太宰は中原の背で眠るAを真っ直ぐ見詰めると、渡すように要求する。其の瞳は何処か暗く、中原は今の太宰がポートマフィアに居た頃の太宰と重なって見えた。
目だけで相手を畏怖させるとは、矢張り元歴代最年少幹部の名は伊達じゃあないと云う事だ。
だが、それとこれとは話が別。中原はAの名を聞けば首を横に振り、要求を拒否する姿勢を見せた。
「私はAの夫だよ?妻を迎えに来ただけなのに、君は私から彼女を奪うつもりなのかい?」
「手前が此奴の旦那ッてのは嫌という程知ってるさ。だがな......」
今の太宰に彼女を渡したら、何をされてしまうか分からない。
「うーわー......中也ってば本当最低、送り狼とかさァ。本当、其の
「ンだとゴラッ!? 手前こそ無駄に包帯身体に巻きやがって、この厨二病が!!」
道行く人が、二人の遣り取りを心底迷惑そうに見ている。太宰と中原は、周りの目なんて御構い無しに、互いを罵りあっていた。
だが、それに終止符を打った人物がいる。
「.........ん......うるさ、何なのよ?」
長い睫毛を震わせ、薄い瞼を開けるとAは琥珀色の瞳で状況を確認するのだった。
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ミサぽん(プロフ) - カエデさん» コメント有難うございます！ いやいや、そんな......羨ましいだなんて、もっと上手くなりたいと思っている位ですよ、ですけど 有難うございます！嬉しいですっ (2019年7月7日 17時) (
レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
カエデ - こんにちは。読ませて頂きました。ミサぽんさんって絵がお上手なんですね！羨ましいです！ (2019年7月7日 16時) (レス) id: 611e70016f (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ﾔﾖｲ―さん» コメント有難うございます！成る可く早い内に、続編を作成します。いつも読んでくださり、感謝感激です！ (2019年6月16日 9時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ﾔﾖｲ― - こんにちは。引き続き続編も楽しみにしております！笑 (2019年6月16日 9時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ﾔﾖｲ―さん» 初めまして！いつも！？ え、え、有難うございますっ 楽しく！？...嬉しくて涙が出てしまいます。これからも更新、頑張っていきますね！感想、有難うございます。 (2019年6月9日 22時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサぽん | 作成日時：2019年5月27日 11時
