【d!】Nightmare Cage【ﾛ兄鬼】 (ページ3)

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檻、参ページ3

鬱先生はどうやら皆に見せて回ったらしく、一度集まって話をしようということになった。皆を連れて私の部屋に最後訪問してきた関係で私の部屋で皆は壁にもたれかかったり、椅子に座ったり、行儀が悪い話でいえばテーブルに腰かけていた。

「で、さっきの話やけど……。」

整理して、推察しよう。その言葉の元に私達は再度本を捲った。やはり、気になる点としては【招かれた招かれざれる客】【堕天した者】【紛れし者】【混ざりし者】【タイムリミットは朝4時】【超えてしまえばBAD END】……だろうか。
皆気になる点は同じらしく単語を口にすればこくりと一様に頷いた。ぱらりとページを捲ってもその先何か収穫があるわけでもなく、ぱたんと本を閉じ、そのまま鬱先生に返した。
皆が考え込むように下を向き、人によっては少し天を向き、瞳を瞑っていた。私も少し考えたあと、ゆるりと唇を開き言葉を紡げば皆がこちらを向く。

「ねぇ、招かれた招かれざれる客……って書いてるけど、どういうことやろな？」

「んー。イレギュラーが起こってるっちゅーことか……？俺らにとっても招かれた記憶はない。」

お兄ちゃんであるトントンが口を開く。確かに招かれた記憶はない、が。あると言えばあるのだ。ただ私はそれについて確認していないため、何度も口にした疑問をまた吐き出した。

「招かれた記憶はないっていうけれど、誰かが肝試し行く、って言い出してへんかった？」

そう問えば、あぁ、確かに、とお兄ちゃんは口にした。ただ唸るだけ。その様子を見て「やっぱり誰が言ったかはわからん？」と言えば頷かれる。ゾム、コネシマもそれに関しては同意なのか頷いていた。

「だとしたら招かれたって言うのは成立するんか……？一体誰にや？」

ううん、と唸り顎を擦るお兄ちゃん。きっと誰もが誰に？と考えているだろう。何かが引っかかる。何かを忘れているのか、……それとも誰か知らない人が関与しているのか？ただ本当に誘拐されたわけでもなくこの辺りに望んできていたはず――……解決の糸口が上手くわからず、一度他のことを考えよう、ということになったが、タイムリミットもある。
堕天した者、紛れし者、混ざりし者に関してはこのような本があったくらいだ。この屋敷を探索すれば何か手掛かりがあるのでは？と言うような話になり、トントン・ゾム・鬱先生・コネシマと、ロボロ・ショッピ・シャオロン・私に別れ探索することになった。