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2話 ページ3

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時刻は午前7時。

いつもは9時頃に目が覚めるのだが、昨日は早めにベッドに入ったため、2時間も早く目を覚ました。ゆっくり起き上がり、ローテーブルに置かれたスマホに手を伸ばす。

「うぅ……通知えぐ……」

通知欄は母からのメッセージでびっしりだ。

最後には画像が貼り付けられていて、
その一つ前には、『とにかくお顔の写真送っとくから、確認しなさい』と送られていた。


昨日言ってたもう1人の見合い相手か…?
母さんのことやし顔はええやろな。

そう思いながら送られてきた画像の通知をタップして、
パパッとロック解除のパスワードを打ち込んで開ける。



「…………………えッッッ!?!?!?!?」


やっぱり見合い写真やった!いや!それより!え!!!

スマホには画面いっぱいに見合い相手の顔写真。

オールバック風のすみれ色の髪。
丸眼鏡の奥に覗く鋭い切長の赤目。
まつ毛は写真でもわかるほどバサバサで肌は真っ白。
整った鼻に、艶のある唇。

雰囲気はツンとしていて……

めっっっっちゃくちゃタイプや!!!!!!

こんな人見たことない!顔写真見ただけでこんな気持ちになったことない!

その辺の俳優やモデルも顔負けの整った顔に釘付けになった俺は、しばらくその見合い相手の写真から別の画面に変えることができなかった。

うそやん…こんなタイプの人と、こんな形で知り合えんの…

大嫌いな見合い話だが、今回ばかりは両親に感謝した。




───────────────



今日は平日で、自宅のPCで仕事を進めていた。

…が、今朝の見合い相手の顔が頭に焼き付いて離れない。

すぐにその話うける!と返事をしそうになったものの、一度冷静になって考えてみると今まで断り続けてきた自分のプライドが、なんとなくそれを許さなかった。


でも…ほんまに好きな顔や………。


スマホを手に取って顔写真を開く。


〜〜やばい!ほんっまにタイプなんやけど!!!


俺はもう耐えられずに顔写真を閉じて、
母に「その話うける」と返事をした。

見合いは2週間後、
小さい頃からよく世話になっている料亭で行われる。ちなみに見合いの話を受けたのは今回が初めてだ。

相手の名前は躑躅森盧笙さん。
高校の教師をしているらしい。

あんな美人の先生がいたら、毎日学校に行くのが楽しみだったに違いない。案の定見合いの当日まで躑躅森さんの事で頭がいっぱいだった。

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設定タグ:ヒプノシスマイク , 躑躅森盧笙 , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 香田さん» 感想ありがとうございます!励みになります(><)!ゆっくり更新ですが、頑張りますのでよろしくお願いします(^^)! (5月5日 1時) (レス) id: 81a5ac77e5 (このIDを非表示/違反報告)
香田 - とっても好きです!繊細な心理描写が素敵で、読みながらこっちまでドキドキしてしまいました…!甘酸っぱい恋模様がこれからどうなるのか気になります(//∇//)陰ながら応援しております〜! (2023年4月27日 20時) (レス) @page12 id: f967239fc7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - メガネクンさん» コメントありがとうございます!ノロノロ更新ですが頑張りますのでよろしくお願います(^^)! (2023年3月29日 12時) (レス) id: 81a5ac77e5 (このIDを非表示/違反報告)
メガネクン - この作品めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2023年3月27日 16時) (レス) @page6 id: 58566d1681 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年3月20日 5時

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