「全てを治す」「オーバーヒール」2 (ページ28)

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OVER ページ28

癒が、早々学校へ戻ると、会議が行われ用途していた。

「今回の騒動。隠せたと思っても、駄目ですよ。」
「私がした事は、確かに犯罪。たった一人の血族を無くしたら、どうにかなりそうですわ。」
「どういう事ですか。」
「……治崎廻と私、孤児院育ち。たまたま、組長に拾われた。只其れだけです。」
「治崎先生。総て、お話してはくれませんか？僕達は、自由気まななでやって居るけど、今回のは、見逃せない。」
「洗い浚い吐きます。」

─

私は、2つほどしか離れていない兄が居ました。知っている方は、ご存知の通り治崎廻です。廻の個性は、万有な個性でとても、ヒーロー向き。
私は、いつまで経っても個性は、現れずに無個性でした。
然うして、少しずつ兄は、変わった。ヒーローを毛嫌いし私を縛り付けることもあった。死穢八斎會に拾われてからは、私は、無個性から個性を持った人に生まれ変わった。
貰った個性の持ち主は、数十年前に亡くなった、元通癒(げんつういえる)。私は、その個性を引き継ぎました。正直に言うと、自分に合いすぎていて、一瞬で自分の物にしてしまった。
私は、嬉しい半面複雑な気持ちもあった。
私に取って、癒さんは、唯一無二、表裏一体、紙一重の人です。