「全てを治す」「オーバーヒール」2 (ページ16)

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OVER ページ16

「まあ、いいや。次会った時は、仲間にする。黒霧開け」
「何言おうともあんた達の仲間には、ならないわよ。」

嵐の前の静けさだわ。
私は、私なりの自由な生き方で生きるのよ。
誰の命令にも従わない。

それから私は、数日経つと緑谷くんに呼び止められた。
何しろ、壊理を助けるのだと。

「何かしら…。」
「あの…覚えてますか？期末テストの時に、話していた話。」
「あー、あのお話ね。答え、分かったのかしら？」
「はい。あの話は、治崎先生自体のお話じゃないんですか？」
「大正解よ。緑谷くんは、賢いね。」
「お願いです！先生！力を貸してください！」
「それは、無理な話よ。」
「え…」
「私は、死穢八斎會の若頭の妹。だけど、私は、生憎誰の命令にも従わないって、決めているのよ。」
「自由………ですか…？」
「えぇ、そうよ。」

自由のためならどんな手を使っても、取ってみせるわ。
私は、縛られるのが大嫌いだからね。

「なら、壊理ちゃんにも自由が必要だ「思わないわ。」……！！」
「壊理は、仮にも姪っ子にあたる子よ。心配するのも当たり前。まだ、5歳なのよ。4歳の頃に実母に捨てられたのよ？」