「全てを治す」「オーバーヒール」2 (ページ13)

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OVER ページ13

「それに、壊理の個性を応用した銃弾は未完成。駄目駄目ね。もう、期限無いわよ。ヒーローインターンが始まるわ。」

──それまでには、完成させておく事ね。

住んでいるマンションまで送ってもらい、車のドアをバタンと閉めた。

「まあ、無理だと思うけど。」

壊理の個性「巻き戻す」は、触ったものをある前のものに巻き戻す。
それだけじゃなく、傷をつける前までに戻す。

この壊理の個性を応用した銃弾は、一発撃たれるだけで個性はでなくなる。

潔癖症である廻が見出した考え。
個性を持つものは、汚い。
理論的には、正しいわ。
でも、それはもう仕方がないこと。

廻は、現実から逃げているのね。

「可哀想にねぇ…。」

───

翌朝

「ふわぁ～っ…」
「校長先生が話しているんだぞ」
「詰まらないわ。」
「うわぁ…クールね。」
「緑谷くんと爆豪くんが大喧嘩って、すごかった？オールマイト」
「そんなニタついた顔で見ないでくれるかなぁ？！」
「からかっただけですわよ。幼馴染なんですもの、両者はきっと、信頼し合えるから大喧嘩何ていう話し合いをするだけですわよ。」

クスクスと笑いながら話す。

「まあ、お門違いとかもありますけどね。大体、相澤先生は、厳し過ぎるんですよ。」
「貴方が緩すぎるんですよ。」
「ぐのぐぅも出ませんわ。」