「全てを治す」「オーバーヒール」2 (ページ11)

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OVER ページ11

無茶苦茶ヒーロー仮免のこと忘れてた←
───

あぁ、なんだろう。
この清々しい気持ちは、とても心地よい。
でも、ふとよぎる事私の個性は、私のものじゃ無い。

昔、腕を付け替えられた。
とても強いヒーローの個性を奪ってしまった。
自分のものの様にして、使っていたけれども、高校生くらいから、余り使わない様にしていた。

でも、使ってしまった。
範囲治癒。
元を取れば範囲現形。

この範囲現形は、心にとってはとても、負担のかかる技。

「(うまく使いこなさなきゃね…)」

──

そうして、ごく普通の日々が過ぎ去りヒーロー科たちのヒーロー仮免の試験の日が来た。

「……。」
「夜嵐イナサ。私、ああいう男は嫌いだわ。」
「久々のクールな治崎先生だ！」

それから、人はどんどん集まってくる。

「頭が、割れそうだわ……。人口密度が高い…。」
「何故、来たんですか…。」
「あら、どっかの誰かさんが去年のヒーロー科を全員、除籍処分するからよ…。」
「それは、否定しないですけど。中入ったら、余計に人口密度増えますよ。」
「…………それ、聞きたくなかった。」
「治崎先生の顔が青ざめてる…………。」