のじゃ神子さんに質問！2【命】 ページ28
Q.彼女や彼氏はいますか？ 相手のどんなところが好きですか？
「おらんのう。まあ儂を好いてしまったら、お互い苦しい思いをするだけじゃ。これで正解かと思うぞい」
Q.クラスは？ 差し支えがなければ教えてくれると嬉しいです
「はいくらす、じゃな！」
Q.今のクラスに対して満足してる？
「満足だとも。そもそも儂は、この学院に通えるだけで充分満足しておるしな。別にはいくらすでなくとも、ろーでもみどるでも、どれっぐす、けいさーでも、同じことを言っただろうよ」
Q.このクラスの制度についてどう考えていますか？
「ほ？ そうじゃのう。目標があるというのはいいことなのではないかの？ 若輩者の儂にはよく分からんが、まあ、あってもなくてもいい気もするのう」
Q.ちなみに派閥はどっち？
「革新派じゃ。姿形や能力が違うだけで差別するのはよくなかろう？ やるとするなら区別じゃ。ふこの二つは似ているようだが全然違うものじゃよ」
Q.派閥が存在していることに対してどう考えていますか？
「人の集まるところで意見が対立するのはよくあることと聞く。仕方あるまい？」
Q.あなたに家族はいますか？ 家族構成を教えてください
「家族というものには縁がなくてのう。いるかどうかも分からぬのじゃ。ととさま、かかさま、と呼んでも返事はなかったから、きっとおらぬのじゃろ。ほっほ」
Q.兄弟姉妹がいることや一人っ子に憧れていますか？
「兄弟姉妹がいたら楽しそうではあるのう！ 毎日賑やかそうじゃ」
Q.家族のことは好き？
「好きと言われても、分からんからなあ。とはいえせっかく聞いてくれたのだから、管について話しておくかの。あやつが一番儂の近くにいる、家族のようなものじゃ。愛しく思っておるぞ。感謝もしておる」
Q.卒業したら何をするつもりですか？
「そうじゃなあ……とりあえず身辺整理かの。恐らく儂の命は長くないじゃろうから。なに、悲観はしておらんよ。四年もの間こんなにも楽しい場所で過ごせた。その時間があるだけで儂は満足じゃ。それに物事にはいつか終わりが来る。儂という人間の終わりは人より少し早かっただけのことよ。ただ……管のことは心配じゃのう。あやつはまあ心配性で儂にべったりでな。あんな子を残して逝くなんて死んでも死にきれんわい。どうにか儂が死ぬことについて覚悟させねばな」
Q.お疲れ様でした。良き学院生活をお送りください。
「そなたもな。残り少ないが、儂は楽しみきる勢いでおるぞい！」
続く
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作者名：氷渡ミオ | 作成日時：2018年9月14日 23時
