【ONE PIECE】two heart... (ページ34)

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黄猿「トラファルガー・ロー、シャボンディではよくも逃げてくれたね～。」

凄まじい速さで潜水艦に近づいて来る黄猿

ハートの海賊団は絶対絶命だった

黄猿「お前さんの目的は知らんが、余計な真似をするなら麦わらと一緒にここで殺してやるよ〜。」

ローに向けて指先から光線を放とうとする黄猿

しかし、次の瞬間にその腕は宙を舞っていた

黄猿「！？」

黄猿(何だ？あれは、)

黄猿「ぐｯ！」

黄猿の理解が追い付くよりも先に彼の身体は大きく吹き飛ばされる

「邪魔するな。」

黄猿(青い目に、白い皮膚...あの番傘...)

海兵「イェシェン・Aだ！！」

海兵「黄猿さんと夜兎の一騎討ちだぞ！」

黄猿「...怖いねぇ～。イェシェン・A。」

海兵「クザンさん、どうかされましたか？」

青雉「...A、だと？」

黄猿は凄まじい速さでAの背後に回り込む

黄猿「イェシェン・A、光の速さを知ってるかい～？」

Aの背中に光線を食らわせるつもりだった

しかし、その行動をとった黄猿の前にAの姿は無い

「後ろに気を付けな、海軍大将。」

黄猿「！」

ﾄﾞｶｧｧｧｧｧｧﾝ！！！

海賊「た、大将が飛ばされたぁぁぁ！」
海賊「あの黄猿が...！」

海兵「黄猿さん！！」

青雉「...」

黄猿「...」

黄猿は壁に叩きつけられながら思考を巡らせる

黄猿(あの女、わっしの攻撃を読んで先に後ろに回り込んでいた。見聞色の覇気か...光の速さ同等のわっしの動きも予知できる覇気を持っているとは...)

黄猿はゆっくりと立ち上がると叩きつけられた壁がバラバラと崩れだす

首をコキコキと鳴らしながらAに切り落とされた片腕を能力で元に戻す

黄猿「わっしの命に手が掛かったのは久しぶりだね〜今のは効いたよ〜。」

「嘘をつくな。」

一触即発の雰囲気に周りは固唾を飲む

黄猿「海賊にしておくには惜しい力だね～...なぜ悪を選ぶ。」

「黙れ。お前が海賊を語るな。」

黄猿「...これは失礼。ならば...海賊も仲間は大事かね〜？」

黄猿は指先を潜水艦にいるロー達に向けた

Aが彼らを守っていることを逆手にとったのだ

「やめろ！！」

ﾍﾞﾎﾟ「キャプテン！黄猿がこっちに攻撃を！！」

ﾛｰ「ｸｿｯ！」

？「そこまでだぁぁああ！！」

戦場に響きわたる叫び声に全員が動きを止めた

「...海兵？」

視線の先には一人の海兵が大将赤犬の前に立ちはだかっていた