インペルダウンの脱獄者 ページ24
ｷｯﾄﾞ「こんな光景を見れるなんざ、そうはねぇ。さて、この戦争で世界はどう動く...」
ロー達と無事にシャボンティ諸島から逃げ切ったキッド海賊団
彼らもこの地に戻って来ていた
映像でんでん虫のモニターがよく見える店の2階のテラスを陣取り、マリンフォードの様子を見物する
ｷﾗｰ「キッド、下見てみろ。...上手く逃げたようだな。」
ｷｯﾄﾞ「...トラファルガーの野郎生きてやがったか。」
テラスから下を見下ろすとハートの海賊団の姿があった
ｷｯﾄﾞ「あいつもやっぱりこの島に戻ってきたか。」
キッドはローの隣に立つAに視線を止める
あれ以来キッドはAのことが気になっていた
後に知ったことだが、あの時自分達の前に現れたのは七武海のバーソロミュークマ本人ではなく、Aの言った通りパシフィスタと言う人間兵器だった
なぜパシフィスタがあの女を連行しようとしたのか、そして人間兵器の存在に露骨に怒りを露にしたAの姿が頭から離れなかった
ｷﾗｰ「キッド？」
ｷｯﾄﾞ「...何でもねぇ。」
━━ ━
「エース...」
モニターに囚われたエースの姿が映し出される
ﾛｰ「そう言えばお前、前に火拳屋に会ったことがあると言っていたな。」
「ええ...麦わらのルフィと火拳のエースは義兄弟の仲。彼も何かしら動きを見せると思ったけど...まさか、兄を追ってあのインペルダウンに侵入するなんて。一味はこの島で全員消息不明になったと聞いたわ。そこに船長だけの単独行動...あの海賊達本当にどうなってんの？」
ﾛｰ「さぁな...噂では麦わら屋は捕まったらしい。インペルダウン最高監獄署長のマゼランに手も足も出なかったそうだ。」
「まぁ当然か。自ら監獄に行く海賊なんて聞いたことない。...ちょっと期待はしてたんだけどね。」
少し残念に思いながらAがモニターから目を伏せた時、
《ﾄﾞｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫﾝ！》
モニターに1隻の軍艦が落ちてくる映像が映った
ﾛｰ「なんだ。あの軍艦...」
ﾙﾌｨ《エーーーーースｩｩｩｩｩｩ！！助けに来たぞー！！！》
「...うそ」
ﾛｰ「麦わら屋...」
インペルダウンで捕まったはずのルフィの姿がマリンフォードにあった
しかも脱獄者と思われる有名な海賊達を大勢引き連れている
ﾙﾌｨ《エース！今行くぞ!!》
「...」
━━ ━
ｴｰｽ「麦わらのルフィ。こいつ俺の弟なんだ。」
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作者名：ゆんゆ | 作成日時：2016年10月3日 20時
