火拳のエース ページ23
「なに？今の叫び声...」
突然船内に響いた悲鳴はシャチとペンギンだろう
あの2人の事だ、と様子を見るのは後回しにし新聞を手に取ったAは記事に目を通した途端部屋を飛び出した
「みんなローを起こして！この記事っ.........何やってるの？」
ﾛｰ「あ゛？」
勢いよく談話室のドアを開け廊下に出ると、ローの能力によってばらされたシャチとペンギンの姿があった
ｼｬﾁ「A助けてぇぇえ！！」
ﾍﾟﾝｷﾞﾝ「ほんっとすみませんでしたキャプテン！！お願いだから元に戻してぇぇえ！！」
ﾍﾞﾎﾟ「すいません...」
状況はよく分からないが、今はそれどころでは無い
「この記事みて！白ひげ海賊団のポートガス・D・エースの公開処刑が決定されたって！！」
「「「「！！！」」」」」
「海軍は七武海にも招集命令を出してる！そろそろ白ひげが動く！」
ローは新聞を受け取り記事を読む
ﾛｰ「...マリンフォードはかつてないほどの頂上戦争になるか...べポ！シャボンディへ引き返すぞ。」
ﾍﾞﾎﾟ「え！？またあそこに行くの！？」
ﾛｰ「シャボンディから火拳屋の公開処刑が放送される。面白ぇものが見れそうだ。」
ｼｬﾁ「けどキャプテン！やっとの思いであの島を出られたのにまた引き返すなんて！」
ﾍﾟﾝｷﾞﾝ「ヒューマンショップでの一件は俺達も共犯扱いで目をつけられてるってのに！」
「この状況だと今の海軍にそんな余裕は無い。大将クラスはもちろん、全海兵はマリンフォードに招集されるはず。...相手はあの白ひげよ。元帥センゴクもタダでは済まないかも。」
ﾛｰ「その通りだ。俺の命令に従え。」
「「「ｱｲｱｲ！キャプテン！」」」
━━ ━
「何でペンギンとシャチをばらしたの？二人が何かした？」
ﾛｰ「...」
「はぁ...二人とも大事なクルーなんだからもっと優しくしてあげてよ...」
ﾛｰ「俺に命令するな。」
「はいはい。」
何言っても無駄かと諦めたA
ローはこう見えて義理堅く、仲間思いだ
優しいところも沢山ある
ただ態度や言葉で表出する事が昔から苦手なのだ
仲間達もそんな彼を理解し、した上で慕っている
ローを慕ってくれる人が居ることがAは嬉しかった
だからもっと大切にして欲しいとも思っているのだ
ﾛｰ「...お前、」
「？」
ﾛｰ「俺以外の傍で迂闊に寝るんじゃねぇぞ。」
「は？何よそれ。」
ﾛｰ「...」
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作者名：ゆんゆ | 作成日時：2016年10月3日 20時
