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怒りの余り身体が震えるA
ローが落ち着けるように彼女の手を握る
ﾛｰ「こいつがバーソロミュークマ本人かどうか、今は問題じゃねぇ。こっちはもうこんな奴と戦う戦力は残ってねぇんだ。今は逃げるぞ。」
数人がかりでもクマ一体を倒すのにかなりの体力を消耗した
ローの言う通りこの状況では撤退する事が最善だ
ﾀﾞﾝｯ!
「！」
逃げようとしたAの目の前にクマが立ちはだかる
ｸﾏ「ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ」
「ｯ...！」
掌から光線を放とうとするクマ
ﾛｰ「A！！」
ｸﾏ「ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ...攻撃中止」
「え？」
ﾛｰ「攻撃をやめた...？」
ｷｯﾄﾞ「...どういうことだ。」
突然クマはAに向けていた光線を消し彼女の前に手を差し出す
ｸﾏ「イェシェン・A。生け捕り対象。世界政府の命令により海軍本部へ連行する。」
「...」
ｸﾏ「大人しく同行するのであれば危害は加えない。同意するか？」
「...」
ｸﾏ「イェシェン・A。大人しく、」
ﾀﾞｧｧｧｧｧﾝ！！！
「ふざけるな！！」
「お前たちが！何もかも！」
「奪ったくせに！！！」
怒り狂った表情でクマを殴りつけるA
ｷｯﾄﾞ「あいつだけ生かして連れていくつもりか！？」
ﾛｰ「ｸｿｯ!」
Aの攻撃は効いていたが相手は先程のクマとは全くの別物
もちろん受けたダメージも少ない
対して繰り返す戦闘に体力を消耗されているA
明らかに不利であることは分かっていた
傘を掴まれ動きを封じられたAは首を掴み持ち上げられる
「離せ！！死んでもお前達の思い通りになるものか！生きている限り私は世界政府の恐怖居続けてやる！それが最後に残った私の意味だ！！」
ｸﾏ「それが答えか。ならば強制的に連行する。」
「ｯ！」
首を掴む手に力が込められ息が出来なくなる
ﾛｰ「シャンブルス！！」
Aの意識が途切れかけた時
ローが能力で近くの岩とAを入れ替える
ﾛｰ「しっかりしろ！A！」
「ｹﾞﾎｯﾊｧﾊｧ...ごめん、ロー...」
ﾛｰ「とにかく逃げるぞ！！」
Aを抱きかかえながら走り出すロー
ｸﾏ「ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ...」
その背中をしつこくクマが狙う
ｷｯﾄﾞ「リペル！！」
ﾊﾞｧｧｧﾝ！！
そこへキッドがまた鉄の固まりをクマに投げ攻撃を妨げる
そうして何とか逃げ切ったロー達は無事船へと辿り着くことができた
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作者名：ゆんゆ | 作成日時：2016年10月3日 20時
