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9:欲しかった言葉 ページ13

テスト終わりましたー!
解いてて楽しかったのは国語と社会ですかね…
(理数がダメな作者)
そしてすみませんテストが週末にあるとお伝えしたかったのに、来週と言ってしまいました…
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夜琉side
ボクらはそこまで話してふっと息を吐いた
初めて不登校になったあの日からもうすぐ1年が経つ
高校に進学して新しい場所で頑張ろうかと考えたこともあったけれど、またいじめられるのではないかと怖くて、結局高校に入ることもできなかった

普段、こんな事を他人に話したりしない
でも、まふさんやそらさんはフードを取った時にあの人達のように軽蔑の目を向けてこなかった
それどころか慈愛に満ちたとても温かい目でこちらを見ていた 綺麗な目だと言ってくれた
それがとても、ボクたちには嬉しいことだったんです


そ「…そっか…。辛かったよね、自分じゃどうやっても変えられないことで貶されて…。でもね、俺たちは本当にその目がとても綺麗だと思ってる。その目は2人だけの個性だから」

ま「その目がいじめてきた人たちにどう映ったのかは知らないけど、その目を含めて全部朝狭くんで、夜琉ちゃん。僕たちは、君たちが好きだよ。まだ会って少ししか経ってないけど、僕は君たちの歌がとても素敵だと思ったんだ。君たちに会って、歌と同じくらい素敵な子たちで…。僕たちは君たちに会えて良かったって、心の底から思ってるよ」

あぁ…この人たちはどうしてボクたちがずっと欲しかった言葉をこうも簡単にくれるのだろう…

ボクたちはまた泣き出した
涙が溢れて止まらなかった

心の中は、ここに来たばかりの頃よりずっと軽くなっていた

そしていつまでも泣き止まないボクたちの背を、2人はずっとずっと撫で続けてくれた

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作者名:Atlas | 作成日時:2019年9月3日 22時

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