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そんな私が唯一できる仕事と言えば、書類仕事だった。
あっちでリヴァイ君に文字を教えていた時にカタカナを逆さにすれば読めることを知っていたおかげで、ここでの文字は読めたし、
書類仕事についてだけは、ハンジさんにも「助かるよ」と喜ばれ、リヴァイ君だって文句は言ってこなかった。
ここでしか役に立てないと思うと、より一層力が入った。
だから、兵団が使ったものの在庫確認とか、自分が出来そうなそう言ったものは進んで手伝うようにしていた。
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ここでの生活も随分となれたある日の事、
「今日は、団体の演習だから、君も一緒に来てくれるかい？」
いつもは誰かが居て、留守番をする事が多い中、ハンジさんにそう言われ、馬の後ろに乗せてもらい初めて街の外へ出た。
半日ほど進み、森の近く、使われなくなった崩れた城を拠点として、それぞれが何かを組み立てたり、地図みたいなものを開いて話し合ったりとしている。
そんななか、ハンジさんは、
「とりあえず、君はここに居てくれないか？」
と、私を置いてどこかへ行ってしまった。
みんなが忙しく動く中、近くの瓦礫に腰掛けて、一人言われたようにハンジさんを待っていたら、
「おい、お前、手が空いてるなら水汲みをしといてくれないか？」
ハンジさんのとこの班の人とも、リヴァイ君の班の人とも違う男性の兵士からそう言われ、
そのくらいなら、私にもできるかもと頷いた。
みんなが拠点としている場所から森の中を暫く歩いたところに川が流れていて、そこから川沿いに少し上がったところに木々に隠れるように滝つぼがあった。
「いいか、ここの水を汲んで持ってきてくれ」
その男の人にそう言われて、滝から流れる水を汲み……
一体何往復しただろう……。
まさか、こんなに大量の水を汲まなければならないなんて考えてもいなくて、
「お風呂、入りたい……」
やってられないとバケツをそばに置き、座り込んだ。
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いぬぬ - 全シリーズ夢中で読みました。兵長の夢小説沢山ありますが、kokubyakuさんのが1番好きです！ストーリーの展開、台詞回しなどがツボで萌えが止まりませんでした。大感謝です！これからも応援してます！ (2023年3月31日 22時) (
レス) id: f7c95a5120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kokubyaku | 作成日時：2022年9月7日 17時
