🌙W.A.S：7 ページ7
「オイ、店主。この
店の奥から、聞き慣れた声がした。
完全に気を抜いていたため、私は思わず変な悲鳴を出しそうになる。
慌てて自分の口を押さえた。
そ〜っと棚の陰から覗くと、そこにはやはり、想像した通りの小柄な、しかし存在感のある黒髪の人物が立っていて、どうやら同じ班のオルオさんとペトラさんと掃除道具の買い物をしているようだ。
すでに付き添いの２人は沢山の掃除道具を抱えている。
─── おおう、危ない危ない。
ニアミスというやつだ。
大好きであるからこそ、その声を聞き逃すことなく事前に察知できた。
グッジョブ、私！
心の中でそう自分を褒めると、気付かれないようにそっと後退し、店の入り口へと戻ろうとする。
コソコソとまるで泥棒のようだが、背に腹はかえられぬというやつだ。仕方ない。
「こちらなんかどうですか？」
店の奥から店主さんの声が聞こえた。
きっと、今頃そのホウキを見せてもらっているのだろう。
よし、私はこのまま離脱 ───
「ああ、それをもらおう。……入り口の奴に持たせてくれ」
……うん？？
「……」
……あれ？？
……もしかしなくても……
……気がついていらっしゃる？？
……いやいや、もう1人、グンタさんかエルドさんがいるのかも。
と、
「……間抜けが……お前だ。A」
兵長の決定的なとどめの一言に、私はピタリと動きを止めた。
冷や汗が背中を伝う。
絶対に兵長のいる位置からは私は見えないはずだ。
背中に目がついているどころではない。
え、なに？気？兵長ってば人間の気でも読めるの？？
やだ、人類最強マジ怖い。
名前を呼ばれた事で、テンパりすぎてそんな変な事を考える。
「へぇ、お連れさんですか？いらっしゃいませ」
店主さんは奥からこちらを覗き込み、ニコニコと挨拶をしてくる。
こうなっては、もう逃げられない。
私は、覚悟を決めると、店主さんに向かって軽く頭を下げた。
平常心平常心。
と心で唱え、入り口から移動してオルオさん達の前に出る。
「ガキンチョがこんな昼間っからサボりか？」
背中に掃除道具が入った袋を担ぎ、オルオさんが兵長の真似をして喋る。
「A、今晩の店の予約？ご苦労様！」
そう言って微笑まれるが、ペトラさんの右足は、オルオさんの足を強く踏んづけている。
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ここね(プロフ) - 他の作品のようなキャラ崩壊はなく、馬鹿っぽいなと思わずに読めました！楽しめました！ (2020年5月7日 15時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
Akauki - 一応ハンジさんは女。ピクシブに載ってるのは、性別不明。進撃の巨人の製作者？にピクシブ本社が聞いた所教えてくれなかったて一部の人達はﾘｳﾞｧｲの言っている様に、男でも女でもない奇行種的な〜っていう意味不な話をされました☆((長文失礼 (2020年5月5日 2時) (レス) id: 56e3f47545 (このIDを非表示/違反報告)
福子 - 私自身リヴァイ兵長がとっても好きなのですが、普通の小説だと現実味がないような設定が多く世界観に入り込みづらかったのです。しかしこのお話はモブという私でもありそうな設定で本当に自分のような感じで楽しく読まさせて頂きました！終わるのが寂しいです。 (2020年3月20日 11時) (レス) id: 96bb978fa2 (このIDを非表示/違反報告)
natsu natsu(プロフ) - 作者さんハンジの性別は女性ですよ〜 (2019年11月29日 22時) (レス) id: ba90988942 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - 凄くおもしろかったです。一気に読み進めてしまいました。続きを思い付きましたら、ぜひ、更新してください！楽しみにしています(*^^*) (2019年10月1日 19時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokubyaku | 作成日時：2019年7月7日 0時
