🌙W.A.S：6 ページ6
ルーナさんの言葉にそう返す。
実際、私がハンジ班に入ってから、何度かここのお店に予約を入れて食べに来ているが、よく暴走してお店に迷惑をかけているから。
……いや、誰がって、主にハンジさんが。
だから、当然の対応だと思っていたんどけど、どうやら違ったらしい。
「迷惑って、嬢ちゃんの所のあのメガネの隊長さんの事か？あんなのまだ良い方だ。まあ、ちぃとばかり巨人の話は控えてほしいが……」
オヤジさんが、頭とは対照的なりっぱなあご髭をさすりながら話す。
「それに、たまに一緒に来るあの小柄な兵士長さんなんかは、帰る時、迷惑料だとか言って代金を少し多めに置いていってくれたりするしな」
むしろ、有難いとでも言うかのようにニカッと笑う。
しかし、兵長。流石だ。さらりとそんな事をやっているなんて……
思わず顔がにやけてしまう。
あらあらと、そんな私を見て、ルーナさんは頬に手を当てた。
慌てて顔を引き締めたけど、見られてしまっただろうか？
「で、では今晩、またよろしくお願いします」
何か言われる前にと、話を強制的に終わらせて、店を後にする。
ルーナさんの可愛らしい笑い声が聞こえた気がするが、聞かなかった事にした。
店から出ると、目の前を数人の子供が走り抜けた。
その子供達とは対照的に、今の私は走れない。
だけど、ハンジさんにも“ついでに買い物をしてきても良い”と許可を得ている事だし、ゆっくりと歩く。
新兵の給料は訓練兵の時とそんなに変わらず微々たるものだ。
物資の限られているこの世界、欲しいものが高すぎて買えないという事も多々ある。
こんな時はあちらの世界を思い出す。
あっちの世界は本当に恵まれていたと。
好きな時に好きな物を買い。ない物はネットで注文し、取り寄せる。
本当に便利な世界だったんだなと、こちらに来てから何度思った分からない。
離れた今だからこそ、その有り難みがよく分かる。
そして、次に思い出すのは友達の事。
よくウィンドウショッピングをしたもんだ。
その時を思い出しながら、あちらこちらに目をやり、足を止めては店の品物を覗く。
そうこうしながら歩いていると、小さいながら雑貨屋さんを見つけた。
店の入り口には、可愛らしい髪留めなどが置いてあり、女の子が好んで入りやすそうだ。
兵士である今の私にとっては必要のない物かもしれないけど、懐かしさから思わずフラフラと惹かれる。
そして、一歩店に足を踏み入れた時だった。
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ここね(プロフ) - 他の作品のようなキャラ崩壊はなく、馬鹿っぽいなと思わずに読めました！楽しめました！ (2020年5月7日 15時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
Akauki - 一応ハンジさんは女。ピクシブに載ってるのは、性別不明。進撃の巨人の製作者？にピクシブ本社が聞いた所教えてくれなかったて一部の人達はﾘｳﾞｧｲの言っている様に、男でも女でもない奇行種的な〜っていう意味不な話をされました☆((長文失礼 (2020年5月5日 2時) (レス) id: 56e3f47545 (このIDを非表示/違反報告)
福子 - 私自身リヴァイ兵長がとっても好きなのですが、普通の小説だと現実味がないような設定が多く世界観に入り込みづらかったのです。しかしこのお話はモブという私でもありそうな設定で本当に自分のような感じで楽しく読まさせて頂きました！終わるのが寂しいです。 (2020年3月20日 11時) (レス) id: 96bb978fa2 (このIDを非表示/違反報告)
natsu natsu(プロフ) - 作者さんハンジの性別は女性ですよ〜 (2019年11月29日 22時) (レス) id: ba90988942 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - 凄くおもしろかったです。一気に読み進めてしまいました。続きを思い付きましたら、ぜひ、更新してください！楽しみにしています(*^^*) (2019年10月1日 19時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokubyaku | 作成日時：2019年7月7日 0時
