♠️F.U：11-E・S ページ41
本人の性格上、こればかりは自身で気づくしかないのかもしれない。
しかし、リヴァイに好意を持っているだろうAも、どういう訳かリヴァイを遠くから見るだけで、特に何かなければ声をかけようとすらしない。
それどころか、気付かれないように行動しているとしか思えない動きを見せる。
その姿は遠くから見守ると表現するのが一番近いだろう。
これではハンジが
*
連日、暑い日が続く。
ムッとするような熱気がこもる廊下を進み、リヴァイの執務室を訪れる。
扉を開けるとすぐに、彼女がいた。
からかい半分で邪魔だったかと問いかけると、何故かハンジの事について返答を返してくる。
そういう意味ではなかったのだが、こちらもこちらで
これではリヴァイの行動の意味にも気付けていまい。
どっちもどっちだな……と思い、
これは大変だなと思わず独り言つ。
彼女が出て行ってしばらくしてから、ソファーに腰掛けると、今後の訓練について話す。
そして、目下問題となっている資金繰りへと話は流れた。
「今後の活動費についてだ。中央へ行って、ある程度は話をつけないと次の壁外調査に出られないかもしれないぞ」
「貴族どもの後押しが必要か……」
中央の豚どもの所には行きたくねぇんだが。とリヴァイは渋い顔で言った。
「兵士長と話がしたいと言う貴族も居るんだ、その辺は悪いが我慢してくれ」
そうなだめるが、リヴァイの反応はあまり良くない。
「とにかく、次に中央へ行く時には、お前にも付いて来てもらう」
そう話を切り上げたその時、バンと扉が開くと、ハンジが駆け込んできた。
「オイ、ハンジ。ノックくらいしたらどうだ」
リヴァイの発言そっちのけで、今Aが面白そうな事をしているから来てくれと、興奮交じりにハンジは言った。
不思議に思いながらついていくと、実験室はガチガチに凍っていた。
「これは？」
話を聞くまでもない気はするが、思わずそう聞いていた。
「なんとか涼しくならないかやってみてたんだけど、失敗してね」
「だから、やめておけと言ったじゃねえか」
呆れた顔で言うリヴァイ。
どうやら事前にハンジから何かしようとしている旨を聞かされていたようだ。
その視線の先では、Aが鼻歌交じりに氷の上を歩き、時には器用にわざと滑りながら、牛乳缶をコロコロと転がす姿が見える。
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ここね(プロフ) - 他の作品のようなキャラ崩壊はなく、馬鹿っぽいなと思わずに読めました！楽しめました！ (2020年5月7日 15時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
Akauki - 一応ハンジさんは女。ピクシブに載ってるのは、性別不明。進撃の巨人の製作者？にピクシブ本社が聞いた所教えてくれなかったて一部の人達はﾘｳﾞｧｲの言っている様に、男でも女でもない奇行種的な〜っていう意味不な話をされました☆((長文失礼 (2020年5月5日 2時) (レス) id: 56e3f47545 (このIDを非表示/違反報告)
福子 - 私自身リヴァイ兵長がとっても好きなのですが、普通の小説だと現実味がないような設定が多く世界観に入り込みづらかったのです。しかしこのお話はモブという私でもありそうな設定で本当に自分のような感じで楽しく読まさせて頂きました！終わるのが寂しいです。 (2020年3月20日 11時) (レス) id: 96bb978fa2 (このIDを非表示/違反報告)
natsu natsu(プロフ) - 作者さんハンジの性別は女性ですよ〜 (2019年11月29日 22時) (レス) id: ba90988942 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - 凄くおもしろかったです。一気に読み進めてしまいました。続きを思い付きましたら、ぜひ、更新してください！楽しみにしています(*^^*) (2019年10月1日 19時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokubyaku | 作成日時：2019年7月7日 0時
