♠️F.U：9-E・S ページ39
私のその言葉にも不満があるようで、鼻を鳴らして視線をそらす。
顔を向けた先でリヴァイは、一度大きく目を見開くと、一点を見つめた。
不思議に思い、私もそちらを向くと、華やかな服を身にまとった少女が数人、それから訓練兵が数人。
「ん？あれはもしかして……Aか？」
私がそれを言い終えないうちに、リヴァイはすぐに駆け出して行くと、
手を握って何か言いかけた訓練兵の言葉を遮るようにして、彼女の腕を取り、自分の方へと引いた。
その後、彼女はこちらへと走って来たが、よほど急いでいたのか、私に気づくことなく兵舎へと消えていった。
訓練兵と話し終え、戻ってきたリヴァイが、
「オイ、確かその窃盗団、数は5人と言ったな？」
そう確認し、私がそうだと答えると、
「……その話、受けてやる」
不機嫌丸出しでそう言って去っていく。
その後ろ姿を見送る。
まさか、リヴァイにそういう特定の人間ができるとは……
見られているから、逆にその人物を見返しているうちに、何となく気になってといった所かもしれない。
しかし、今まで彼はそういう事を頑なに避けていたようだったが……
必要以上に情を寄せ過ぎると、その人物が巨人との戦いでいなくなってしまった時に苦しいのは彼自身だ。
リヴァイは少なくも、一度はそれを経験している。
だからなのか、何時も一歩は踏み出さないし、踏み込ませない。
さらに、兵士長という立場上、時には非情な決断をしなければならず、そうでなければ生き残れないと、それを十分に分かっている。
しかし、リヴァイは悪魔にはなりきれない。
一見分かりにくいが、彼は粗暴な態度や言葉
そういう男だ。
しかし、彼にそんな特別な相手ができたのなら、上手くいってほしい。
強引に引き込んだ手前、勝手かもしれないがそう思った。
調査兵団だから、上に立つものだから、自分だけが生き残ったからと言って、幸せになってはいけない理由などない。
なぜなら、それは人に平等に訪れるものだからだ。
・
次の日の午後。
リヴァイと、彼女から無理やり情報を聞き出したハンジが、例の窃盗団を捕獲して駐屯兵に引き渡したと報告をあげてきた。
どうやら東洋人であるAにちょっかいを出して来たのもその窃盗団だったようだ。
兵服だけだと
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ここね(プロフ) - 他の作品のようなキャラ崩壊はなく、馬鹿っぽいなと思わずに読めました！楽しめました！ (2020年5月7日 15時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
Akauki - 一応ハンジさんは女。ピクシブに載ってるのは、性別不明。進撃の巨人の製作者？にピクシブ本社が聞いた所教えてくれなかったて一部の人達はﾘｳﾞｧｲの言っている様に、男でも女でもない奇行種的な〜っていう意味不な話をされました☆((長文失礼 (2020年5月5日 2時) (レス) id: 56e3f47545 (このIDを非表示/違反報告)
福子 - 私自身リヴァイ兵長がとっても好きなのですが、普通の小説だと現実味がないような設定が多く世界観に入り込みづらかったのです。しかしこのお話はモブという私でもありそうな設定で本当に自分のような感じで楽しく読まさせて頂きました！終わるのが寂しいです。 (2020年3月20日 11時) (レス) id: 96bb978fa2 (このIDを非表示/違反報告)
natsu natsu(プロフ) - 作者さんハンジの性別は女性ですよ〜 (2019年11月29日 22時) (レス) id: ba90988942 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - 凄くおもしろかったです。一気に読み進めてしまいました。続きを思い付きましたら、ぜひ、更新してください！楽しみにしています(*^^*) (2019年10月1日 19時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokubyaku | 作成日時：2019年7月7日 0時
