🌙W.A.S：3 ページ3
近すぎず遠すぎず、実に素晴らしい。
「いいじゃないか、リヴァイ！飲みに行こうよ！」
「うるさい、クソメガネ。俺にそんな暇があると思うか？……万が一、あったとしてもお前に付き合うのはゴメンだ」
肩を組んで(ハンジさんが無理やりだけど)、この二人は本当に仲よさそうだ。
こういうやり取りを見るのも大好きだ。
リヴァイ兵長も好きだけど、ハンジさんも大好きなのだ。
そんな事を考えていたのが悪かった。
普段ポーカーフェイスで気をつけていたのだが、どうやら表情が緩んでいたらしい。
「おや、A。今日はなにか良いことでもあったの〜？ニコニコして」
と、組んだ肩を兵長に無理やり解かれながら、ハンジさんがこちらを向いていた。
あれは、絶対わざとだ。
真面目な顔をしているけど、目が、目が笑っている！
そして、ハンジさんのその言葉に当然、兵長もこちらを向くわけで、なるべく視界に入れないようにハンジさんの方を向く。
「いえ、相変わらず仲が良いので微笑ましいなと……」
焦って思わず本音が口をついて出ていた。
「あ？……お前の目は節穴か。これのどこが仲よさそうに見える」
そうかい？と嬉しそうに、私の反応に満足するかのようなハンジさんの横で、あまり表情の変わらない兵長は眉間にシワを寄せている。
私はと言うと、兵長に言葉を向けられただけで頭の中はお祭り騒ぎだ。
「いえ……すみません」
顔に熱が集まっているのが分かるから、バレないように下を向く。
ハンジさんや兵長の角度からは顔は見えないだろう。
落ち込んでいるように見えるかもしれないが、この赤い顔を見られるよりはましだ。
いや、ハンジさんは見えなくても気がついているんだろうけど……
「ほら、リヴァイが怖い顔するから、私の大事な部下が落ち込んじゃったじゃないか〜」
わざとらしいハンジさんの声に、兵長には内心、そうじゃないんです、ごめんなさいと謝りつつ、隣のモブリットさんの陰に隠れた。
チッと舌打ちが聞こえたが、自分の行動のせいだ。
しょうがない。
この距離を崩すわけにはいかないんだ。
でも嫌われたくはないなぁ……
とワガママな私はそんな事を思っていた。
「よし！じゃあ今夜の飲み会はリヴァイ班とうちの班。合同という事で」
は！？
「オイ……何をどうしたらそうなるんだ。お前の頭の中はどうなっている？」
リヴァイ兵長が、ガシッとハンジさんの後頭部を掴む。
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ここね(プロフ) - 他の作品のようなキャラ崩壊はなく、馬鹿っぽいなと思わずに読めました！楽しめました！ (2020年5月7日 15時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
Akauki - 一応ハンジさんは女。ピクシブに載ってるのは、性別不明。進撃の巨人の製作者？にピクシブ本社が聞いた所教えてくれなかったて一部の人達はﾘｳﾞｧｲの言っている様に、男でも女でもない奇行種的な〜っていう意味不な話をされました☆((長文失礼 (2020年5月5日 2時) (レス) id: 56e3f47545 (このIDを非表示/違反報告)
福子 - 私自身リヴァイ兵長がとっても好きなのですが、普通の小説だと現実味がないような設定が多く世界観に入り込みづらかったのです。しかしこのお話はモブという私でもありそうな設定で本当に自分のような感じで楽しく読まさせて頂きました！終わるのが寂しいです。 (2020年3月20日 11時) (レス) id: 96bb978fa2 (このIDを非表示/違反報告)
natsu natsu(プロフ) - 作者さんハンジの性別は女性ですよ〜 (2019年11月29日 22時) (レス) id: ba90988942 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - 凄くおもしろかったです。一気に読み進めてしまいました。続きを思い付きましたら、ぜひ、更新してください！楽しみにしています(*^^*) (2019年10月1日 19時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokubyaku | 作成日時：2019年7月7日 0時
