♣️F.U：2-H ページ20
お前に聞くんじゃなかったと、舌打ちが返ってきた。
ある時、用事があるのをすっかり忘れて、書類を片付けているリヴァイの部屋に入り浸って紅茶を飲んでいたら、その子が私を呼びに来た。
その時の彼女の反応が面白かったので、それから度々同じような事をやってみる。
もちろんその際、迎えに来るのが彼女でないとその様子を観察できない。
なので、同じ班のメンバーには、必ず彼女を迎えに来させるように言い含めてある。
私を呼びにきた彼女の行動はこうだ。
まず、リヴァイと目を合わさないようにする。
そして、私の陰にこっそり隠れられる位置を取る。
それも自然に。
それに気がついた時に、わざとリヴァイの前をウロウロしてみたら、下を向いてしまっていた。
その耳が赤い事に気がついた時に思った。
この子はリヴァイの事が好きなんだと。
だけど、好きなら尚更、自分から接触しようとするもんじゃないのか？
彼女の謎は深まるばかりだ。
ある日、もっと接触させて様子を伺おうと、飲み会を持ちかけた。
単独だと怪しまれるので、班同士の飲み会と称した。
逃げようとした彼女の発言を、言葉を上から被せ、否をいわせないようにする。
もちろんリヴァイにも逃げられないように釘を刺す。
その日の昼間もリヴァイとは何かあったようで、その時の彼女の顔も面白い事になっていた。
夕方、その子をつれてリヴァイを迎えに行く。
この子は必ず私の隣か後ろを歩く。
リヴァイから隠れているつもりなのか？
そうして店までつくと、やけに店の主人と仲がいい。
人付き合いは悪くない、むしろ相手から好かれる傾向にあるのかもしれない。
同じ班のメンバーが集まった会話は、彼女には少し入りにくい話なのか、ただ黙って、だけど、しっかりとその内容を聞いているようだった。
分からない事を一生懸命に分かろうとするその真剣な顔はなかなか良い。
そして、人が気持ちよく巨人の話を始めようとした時に事件は起こった。
この辺では滅多に見ない憲兵が、水がかかったのなんだのと、小さい事で怒っている。
「みっともないねぇ」
思わず口からそんな言葉が出た。
同じく見苦しいと思っていたのだろう、リヴァイが動いたのは早かった。
店のためを思ったのか、すぐに手を出さないリヴァイを見て、その意思を
意図的にリヴァイの名前を出して憲兵を引かせたまでは良かったが、周りが騒がしくなって、食事どころではなくなった。
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ここね(プロフ) - 他の作品のようなキャラ崩壊はなく、馬鹿っぽいなと思わずに読めました！楽しめました！ (2020年5月7日 15時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
Akauki - 一応ハンジさんは女。ピクシブに載ってるのは、性別不明。進撃の巨人の製作者？にピクシブ本社が聞いた所教えてくれなかったて一部の人達はﾘｳﾞｧｲの言っている様に、男でも女でもない奇行種的な〜っていう意味不な話をされました☆((長文失礼 (2020年5月5日 2時) (レス) id: 56e3f47545 (このIDを非表示/違反報告)
福子 - 私自身リヴァイ兵長がとっても好きなのですが、普通の小説だと現実味がないような設定が多く世界観に入り込みづらかったのです。しかしこのお話はモブという私でもありそうな設定で本当に自分のような感じで楽しく読まさせて頂きました！終わるのが寂しいです。 (2020年3月20日 11時) (レス) id: 96bb978fa2 (このIDを非表示/違反報告)
natsu natsu(プロフ) - 作者さんハンジの性別は女性ですよ〜 (2019年11月29日 22時) (レス) id: ba90988942 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - 凄くおもしろかったです。一気に読み進めてしまいました。続きを思い付きましたら、ぜひ、更新してください！楽しみにしています(*^^*) (2019年10月1日 19時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokubyaku | 作成日時：2019年7月7日 0時
