🌙W.A.S：2 ページ2
だって考えてみてほしい。
そもそも常に表情が変わらない、パッと見て、何を考えているか分からないどころか、機嫌悪そうに見える人間に、誰が近づきたいと思うのか？
そして、運良くリヴァイ班に入れたとして、待っているのは日々の厳しい訓練と掃除だ。
訓練は100歩譲って良しとしよう。
だが、掃除を徹底的にやらされるのだ。
私は正直なところそれほど掃除が好きでもないし、得意でもない。
机の裏をチェックするような人物だ。
私の掃除スキルなら間違いなく、『はじめからやり直し』を食らうだろう。
そして、何より鋭い三白眼で睨まれる(いや、本人は見ているだけかもしれない)と、萎縮してしまうし、言動もキツイので近寄りたくない。
でも好きな事にかわりはない。
せっかくこの世界に来たのだ、楽しまなくては。
という思いから、なるべく目立たない様にモブに徹し、少し遠くでリヴァイ兵長を見守る事に決めた。
しかし、こっそり遠くから観察するつもりが、そうは問屋がおろしてくれなかった人物が約１名。
何をどう間違ったか、ハンジ分隊長に気に入られ、ハンジ班へと配属になった私は、意外と近くで兵長を見る機会が多い。
幹部同士だから、タダでさえ会うことがあるというとに、ウチの分隊長と来たら、事あるごとにリヴァイ兵長に干渉する。
そして、新兵である一番下っ端の私は、よくそんなハンジさんを呼び戻す為に使いっパシられる。
結果、リヴァイ兵長とも接触せざるを得ない。
……いや、役得だし、眼福だけど。
モブに徹すると決めたのだ。
あちらに認識されるのは非常に困る。
そんな様子の変な私に、勘の良いハンジさんが気が付かないわけもなく、結果からかわれるという始末。
元々、あちらの世界では会いたくても会えなかったのだ。
なぜなら2次元で実在していないから。
だから本当に遠くからその姿を見ているだけで幸せなんだ。
そんな私は朝礼のこの時間が好きだ。
正に遠くから眺めるという当初のイメージに一番近くて安心する。
ボンヤリとそんな事を考えていると、ふと目が合った気がして慌てて団長に視線を向ける。
危ない危ない。
見ているだけで文句を言って来そうなイメージだ。
怖。
そうこうしているうちに朝礼は終わり、各隊員は班長の元へと集合する。
私も、壇上から降りていつものように兵長に絡んでいるハンジさんへと近付いた。
その際、なるべくハンジさん側の距離を取る。
約、半径2メートル半の距離。
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ここね(プロフ) - 他の作品のようなキャラ崩壊はなく、馬鹿っぽいなと思わずに読めました！楽しめました！ (2020年5月7日 15時) (
レス) id: 43fbbe1d59 (このIDを非表示/違反報告)
Akauki - 一応ハンジさんは女。ピクシブに載ってるのは、性別不明。進撃の巨人の製作者？にピクシブ本社が聞いた所教えてくれなかったて一部の人達はﾘｳﾞｧｲの言っている様に、男でも女でもない奇行種的な〜っていう意味不な話をされました☆((長文失礼 (2020年5月5日 2時) (レス) id: 56e3f47545 (このIDを非表示/違反報告)
福子 - 私自身リヴァイ兵長がとっても好きなのですが、普通の小説だと現実味がないような設定が多く世界観に入り込みづらかったのです。しかしこのお話はモブという私でもありそうな設定で本当に自分のような感じで楽しく読まさせて頂きました！終わるのが寂しいです。 (2020年3月20日 11時) (レス) id: 96bb978fa2 (このIDを非表示/違反報告)
natsu natsu(プロフ) - 作者さんハンジの性別は女性ですよ〜 (2019年11月29日 22時) (レス) id: ba90988942 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - 凄くおもしろかったです。一気に読み進めてしまいました。続きを思い付きましたら、ぜひ、更新してください！楽しみにしています(*^^*) (2019年10月1日 19時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokubyaku | 作成日時：2019年7月7日 0時
