[2BRO.] あなたと過ごした記憶

#8 ページ9

おつ｢Aちゃんは大丈夫なの?｣
『大丈夫だよ』
兄｢そうか。じゃあ明日の弟ライブ5人でいいか?｣
弟｢Aがいいなら｣
『いいよ、深夜廻だよね?』
ユリア｢あの、本当にごめんなさい。私…｣


私が我儘を言ったら弟者とおついちさんに迷惑がかかる。本当は一緒にやるのは嫌だし今は2人を見たくない。だけど、TEAM 2BRO.として動画を待っている人たちがいる以上やるしかない。
ユリアのごめんなさいは何に対しての謝罪なのかはもう聞かないでおく。


｢とりあえず話は終わりましたよね、もう帰ってくれますか｣
兄｢お前、そんな言い方ないだろ!｣
弟｢誰のせいだと思ってんだ…!｣
おつ｢兄者がユリアと浮気したことAちゃんがもう気にしてないと思ってるの!?｣


2人をとりあえず帰そうと思い声をかけるも思った以上に冷たい言い方になってしまい兄者が怒鳴るもそれに対して弟者がすぐに兄者の胸ぐらを掴み背筋が凍るようなドスの効いた声で言い返す。兄者は言葉を飲み込み手を振り払うと俯き、追い打ちをかけるようにおついちさんが怒鳴る。

私は黙って3人を見つめユリアはどうしていいか分かんないようだった。なので、すっと真顔でユリアの顔を見つめれば気まずそうに目をそらす。
兄者は黙って立ち上がれば彼女の手を引き荒々しく家から出ていく。

再び重苦しい雰囲気に包まれることになった＿

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