[2BRO.] あなたと過ごした記憶

#7 ページ8

『美味しかった…』
おつ｢本当?良かった｣
弟｢あーお腹いっぱいだよ｣


誰かと食べる食事なんていつぶりだろう。最近は何かと1人で食べる事が多かったのでかなり久しぶりだ。3人でテレビを見ながらくだらない話をする。
だが突然おついちさんがSNSの画面を見せてくる。


兄者 @_
今日Aだけじゃなくユリアも加わりました。

ユリア @_
皆さんの足を引っ張らないように頑張ります!


弟者さんも顔が強張り、おついちさんは何とも言えない表情をしている。私は自分でも驚く程冷静で2人に何も感情は何もわかなかった。
私はとりあえずゲリラやろう!と声をかけ準備を促す。いつまでも引きずっていたってしょうがないと言い聞かせ切り替える。

あと少しで始まるって時に家のチャイムが鳴る。3人で首を傾げ弟者が見に行ってくれた。ドアを開けた瞬間、弟者の顔が嫌悪感を醸し出す。そう、聞こえてきた声は兄者とユリア。


弟｢何の用だよ｣
兄｢とりあえず中に入れてくれ｣
弟｢今更なんだよ｣
『いいよ、とりあえず中入って』


おついちさんにお茶入れてくれるように頼み2人を再度リビングに座らせる。私達3人と対面するように座ると口を開いたのは兄者だった。


兄｢Aもチームに加えたのか｣
弟｢なんか問題あんのかよ｣
兄｢いや別に、ただ…｣
『私はこのメンバーでやる事に問題ない。例え2人が男女の仲であっても、私は気づいていたから』
ユリア｢えっ…｣


兄者はこのメンバーで実況をすることについて話し合いに来たようだった。だから、私は俯いたまま気丈に振る舞い兄者達に自分の思いを伝える。
ただ実際その仲の良さを目の当たりにすると精神的にくるものはあるのは否めない。

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