灰原ユウヤの弟…ではなく、妹は女好き系美少女なんです。[part3]【ダンボール戦機WARS】 (ページ47)

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《140》ページ47

彼の言葉が心の中でこだましている。何か言わなきゃならないのに、言葉じゃなくて、涙が溢れ出した。

ハルキ「そ、そんなに言うの嫌だったのか!?」

A「違うの。……本当に皆を信じていいのかなって思って……」

涙を拭い取りながらそう言った。

ハルキ「ああ！同じ仮想国の仲間だ!!皆、Aの事は大好きだからな。」

彼が優しく微笑んだ。私はその顔を見てからぐるりと教室内を見渡してみた。
いつもはあまり笑わなくて興味を持たないリクヤ君。最近はSCの件についてもどうなったか分からないがひそかに私の事を思ってくれている、カイト君。強面のゲンドウさん。関わりが少ないアカネちゃんやロイ君、そして、私の思い人であるヒカル君でさえも私に関心を向けているのだ。
ハルキ君に視線を戻すと彼は私を安心させる為に手を握った。

A「ハルキ君……」

ハルキ「よかったら、今日の夕飯の後にでも、話してくれないか？」

A「うん！」

____失わない。私と関わった人達は……いなくならないんだ。

私の心の中で生き続ける限り……!!

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ｶﾞﾗﾗｯ…

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扉が開いて皆、そそくさと自分の席へと戻って行った。
入ってきたのは____美都先生。いつも通りである。

美都「……何やってたの。立っている生徒は早く座りなさい。」

アラタ君が立ちっ放しで慌てて座る音が聞こえた。ユノやキャサリンがそれを見てくすくす笑う。

美都「静かに。皆さんに伝えておきたい事があります。昨日、ポルトンに曖李ヒヨコさんが配属されました。まだ分からない事もあるそうよ。敵国ですが部屋の場所等の簡単な事は教えてあげるように。」

?????「どうしてですか？」

美都「キャサリン・ルース……そうね、何で……教えなければならないか。それは、ポルトン内で彼女が孤立してるから、だそうよ。」

ｷｬｻﾘﾝ「こ、孤立……？」

美都「ええ。彼女は公式大会、2回しか優勝していない。だからよ。」

ｷｬｻﾘﾝ「それだけで!?」

美都「……会ったならば、声掛けよろしく頼むわ。」