灰原ユウヤの弟…ではなく、妹は女好き系美少女なんです。[part3]【ダンボール戦機WARS】 (ページ18)

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《111》★ ページ18

美都「来たわね、星原ヒカル。」

何やら職員室内は緊迫した空気に包まれていた。

美都「申し訳ないけど、立って聞いてくれるかしら？」

ヒカル「構いませんが……」

美都「そう。すぐに本題に入ります。星原ヒカル、貴方にバル・スパロスを返すわ。後で細野に渡してきなさい。そして……貴方に無期限の出席停止の命令が下ったわ。」

いまいち意味が分からない。どうしたらそんな様になるのか。

美都「貴方のコントロールポッドに事故が起きた。……灰原さんが身代わりになったのよ。」

そんな話は聞きたくない。何日間か彼女の事を避け続けてきたのに。

美都「そこで貴方に……灰原さんの見舞いに行ってほしい。今日はいいから、明日、お願いするわ。」

ヒカル「……無理です。」

美都「これは上からの命令よ。」

ヒカル「分かりました。行きます。」

____息苦しい……何だ、この気持ちは……？

前からもそうだったが、灰原の事になると胸が締めつけられる。これが何なのか分からない。

美都「よろしい。では、門限までに帰りなさい。」

僕は「失礼しました。」と言って職員室をあとにした。

信じられない……僕の代わりに彼女が怪我を負ったなんて。

寮へ戻った時も一緒に過ごしているアラタが顔をしかめてこう言った。

アラタ「……なあ、あの悲鳴はAのものだったんだよな？」

僕は無視をする事に決めた。一秒たりとも彼女の事は考えたくないから。考えたらまた胸が苦しくなる。

アラタ「おい、ヒカル……聞いてんのか？」

ヒカル「煩い、黙ってくれ。」

彼ならもう少し場をわきまえてくれると思った僕が馬鹿だった。

アラタ「……あ、6時。」

釣られて僕も机に置いてあるデジタル時計に目を移す。

6時、か……

気にしてないとは言わないけれど、Aは大丈夫なのだろうか……？

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今日はどうしても食欲がでなくて、8時辺りに眠ってしまった。