灰原ユウヤの弟…ではなく、妹は女好き系美少女なんです。[part2]【ダンボール戦機WARS】

《89》 ページ45

彼に抱き締められた事がどうしても頭の中を駆け巡り……顔の火照りを強くさせる。

____何で、あんないきなり……

気持ちを落ち着かせて、自分の部屋に行く事にした。運良く、誰にも会わなかった。
パジャマに着替えて時計に目をやる。
6時____危ない。ある意味でセーフだ。
制服を畳み、CCMは鞄に入れてある事を確認して、ユノの部屋に向かう。

相談……のってもらいたいし、今の時間帯なら大丈夫だよね。

改めて頬に手をあてると火照りはひいていた。取り敢えず安心だ。

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ｺﾝｺﾝ


ユノ「どちら様〜？」

A「……私。」

ユノ「はーい。今、開けるね。」

ガチャッと音がして____開いた。

ユノ「待ってたよ。中入って。」

彼女に勧められて、「お邪魔するね。」と笑い掛けた。
中に入って、床に座る。ユノも続けてそこに座った。

ユノ「時間無いから本題に入ってもいい？」

A「構わないよ。」

ユノ「聞いてもいい……？

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____ヒカルと仲直りしたらしいけど……他の事で悩んでる？」

ウォータイム中の時と同じように心配そうな声色で聞いた。

A「恋愛の事になると鋭いね。うん……そうよ。」

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『僕は選ばれたくないね。第一、女子に興味無い。』

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これだ。この一言で……胸が痛んだ……

ユノ「やっぱり……はぁ……いい加減、ヒカルも自分の気持ちに気付いてくれたらなぁ……」

A「最後の、どういう事？」

ユノ「何でもないわよ〜？」

彼女が目を逸らしてごまかすのでむっとしてしまった。

ユノってば……こういう時に大切な事教えてくれないんだから！

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ユノ「____もう、Aは気付いてるよね？……自分の気持ちに。」

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