奥手同士思い切って、、、 【カナリー】 ページ12
僕には気になっている人がいる。
その人の名前は、A。
僕と同じフラワウ支部に勤めている。
でも、どうやら区長たちに気に入られているらしい。
「おはようございます。カナリーさん。」
「あぁ、おはよう。」
彼女が来て、いつも通りの挨拶を交わす。
Aさんの席は僕の斜め前。
そうすると、必然的に見えるわけで、いつも心臓の音が煩い。
そうこうしているうちに気付けば夕方で、一人、また一人と帰っていく。
でも、Aだけは残業をしているみたいだ。
Aさんが気になって、僕も残ることにした。
部屋にはキーボードをたたく音だけが響いていてとても気まずい。
その空気がしばらく続いた。
だが、Aさんが口を開いた。
「カナリーさんは帰らないの?もう夜遅いけど。」
「僕は君が帰るときに帰るよ。何かあったら大変だからね。」
「そうなんですか。じゃあ、早く帰れるように頑張りますね。」
「うん。」
また沈黙が流れた。
とても気まずくなって、何か話さないと。と思うが、話す話題が見当たらない。
「そういえば。」と彼女が唐突に口を開いた。
「あ、あの。カナリーさんって好きな人とかいたりしますかっ?」
すごく恥ずかしそうに聞いてくる彼女。
「いるよ。」
気付いたらそんなことを言ってしまってびっくりしている自分と、びっくりしたように顔を上げる彼女が似ていて、思わず笑ってしまった。
「あのね。僕の好きな人はAさんだよ。」
「へぇ〜。って私ですか!!」
「うん。だからさ、もしよかったら付き合ってくれないかな。」
「も、勿論。私なんかでよければ。」
僕はAを抱きしめた。
終焉の場所で 【カナリー】 【死】→←それも愛故に 【蓮さまリクエスト】 【リーリウム】
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rotty0527(プロフ) - 凜々華さん» 貴重なご意見ありがとうございます。本当に、この小説は沢山の方々に恵まれたなぁ。と思います。本当にありがとうございます。ですが、結果が出るまでお待ちください (2017年5月18日 20時) (レス) id: 1db570f24e (このIDを非表示/違反報告)
凜々華 - 私はこの小説が大好きです。なので出来るなら続けていってほしいと思います。これからも頑張ってください。 (2017年5月18日 20時) (レス) id: 7fdb6c32cc (このIDを非表示/違反報告)
rotty0527(プロフ) - 蓮さん» ありがとうございます!!これからも頑張ります。リクエスト、待ってますね! (2017年4月13日 18時) (レス) id: b02eafb31d (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - rotty0527さん» わあああ!リーリウムさんが好みすぎて携帯投げそうになりました!ありがとうございます!!そして入学おめでとうございます(*´艸`*)これからもがんばってください!またリクエストしますね(*´艸`*) (2017年4月13日 18時) (レス) id: 1f43372f2c (このIDを非表示/違反報告)
rotty0527(プロフ) - 蓮さん» 大変遅くなってしまい、申し訳ありません。今日あげさせて頂きました。思ってたのと違うと思ったら言ってくださいね。これからもよろしくお願いします。 (2017年4月12日 17時) (レス) id: b02eafb31d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rotty0527 | 作成日時:2017年3月12日 10時