62 zm said ページ13
インカムから流れるグルッペンの宣戦布告のスピーチを聞いて口角を上げてダクトの中で小さく笑う。
よっしゃ、これでやっとお返しが出来る。コネシマ等はフライングしとったけどまぁ今回は大目に見られるやろうな。
ダクトが分かれ道になっててどっちに進むか考えていると右側の方から怒声が聞こえてきた。
「駄目だよ、やっと君を取り戻したのにまた勝手に何処かに行くなんて。A君早くこれを飲んでよ！そしたら」
誰やこの声。いやその前に兄さんの名前を呼んだって事はそこに兄さんが…早よ行かんと！
急いで、でも静かにダクトから飛び降りそっと男の背後に立つ。
本当は少し骨がある奴やったら遊んでみようかと思っとったけど、
「弟君のことを忘れ」
なんて事言ったのが聞こえて迷う事なくナイフを突き刺した。
zm「チーッス、そしてサヨナラ！」
背後に立っとったから顔も名前もなんも知らん人やったけど、兄さんに手を出しかけとったのが許せんかったから殺したんやけどどうやら当たりやった様で兄さんが笑顔を見せて話しかけてきた。
『ゾム！怪我は無い？みんな元気にしてた？』
zm「開口一番に俺等の心配って流石兄さん…って兄さんの怪我の方が酷いやんか！早くぺ神の所行かんと」
約二週間振りに見る兄さんは酷くボロボロで顔や身体中に痣が出来ていてとても痛々しい。
でもそんな事平気だという様に笑顔を絶やさず言った。
『でも足がまた使い物にならなくて、歩けないんだよね…僕の事は後って、え？』
でも俺はその続きをわざと遮る様に兄さんを抱え上げる。
やって兄さんのことやからその続きはどうせ「後で良いから」やろ？そんな事絶対させんわ。
直ぐにドアを開け部屋を出る。向かうはぺ神やグルッペン達のいる前哨基地。
階段を駆け上がっとる時、兄さんが不安そうに周りを見渡しながら質問してきた。
『大丈夫なの？今兵士に出会ったら大変だよ？』
やけどそんな兄さんの不安を気にせず笑って返事をする。
zm「大丈夫やわ。城外ではコネシマ等が遊んどるし、城内はショッピが銃を、ひとらんらんが刀を片手に、エミさんが爆弾両手に巡回しとるからな！」
すると兄さんは俺の返事に特にエミさんの部分で驚いたけど、直ぐに納得し『なら良かった』と笑顔を浮かべた。
後もう少しで城を出る、そうしたら戦車に乗って直ぐに基地に着く。やからロボロに通信を入れようとすると急に太腿に激痛が走り思わず倒れ込んだ。
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raaami - これ本当に神作でした。爆笑したり涙目になりながら見てましたｗ (2021年11月18日 21時) (
レス) @page21 id: 0c25e5a716 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 面白い！！！！！好きです！完結スッキリしたw (2020年3月24日 15時) (レス) id: df7125e07b (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - でぃちゃさん» 気付くのが遅くなってすみません。でぃちゃさんの言う通り「時より」ではなくて「時折」でした！教えて頂きありがとうございます！ (2020年3月16日 19時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
でぃちゃ(プロフ) - 作者様の書く物語に一喜一憂しつついつもとても楽しく読ませていただいています。ところで、もし間違いなら私の浅学を笑って頂ければと思うのですが時たま「ときより」という表現を見かけるのですが「ときおり(時折)」の間違いかと。これからも更新楽しみにしています (2020年3月13日 19時) (レス) id: 0e9c842430 (このIDを非表示/違反報告)
すこ - 面白い物語をありがとうございました (2020年2月16日 3時) (レス) id: 73c5ecbfda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月30日 22時
