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無惨が(二年ぶりに)帰ってきて、次は私が外に出ていいことになった。
まあ、私は日の光が大丈夫だから大抵は昼間歩くのだけど。
鬼って疑われないようにね。

「あ、お姉さん!桜餅買っていきませんか?今なら安いですよ〜。」

そう言った彼女の方を見れば私の目と視線が合った。
どうやら私に向けて言っていたようだ。
看板を見ると“桜餅 一つ二円”と書いてある。

『是非、頂くわ。二十個貰えるかしら?』
「まいど〜!ありがとうございました〜!」

店から立ち去ると同時に桜餅を一つ食べた。

『(…美味しいわ)』

あの人(・・・)にあげましょうか。私だけじゃ勿体ないわね。


私はあの人がいるところに行くことにした。



『久しぶりね、』

あの人、とは今私の目の前にいる彼の事である。




「久しぶりだね、A。ところで…何で柱合会議中に来たのかな?」

…簡単に言えば産屋敷耀哉の事。
私は昔から産屋敷()に協力してきたからね。

『桜餅を持ってきたのよ。』

そう言うと、明らかに反応する柱が一名。
桃色と黄緑色の髪を震わせて我慢している。

「…ごめんなさい…」

『良いのよ。ねえ、耀哉?ここにいる柱様も一緒にお茶はどうかしら?』

そう言うと十人十色の反応を見せた柱様。十人もいないけれどね。

桃色の彼女は喜び
蝶の彼女は驚いているし
派手な飾りをつけている彼はニヤニヤし
黄色と赤の暑そうな彼は大声を出し
白髪の目つきが鋭い彼はイラつき
同じく蛇を連れている彼もイラつき
背丈が高く泣いてる彼は南無阿弥陀仏…と呟き
無口な彼は何も言わず
ぼーっとしている彼は空を見ている

……変な人達。

「その前にテメェは誰なんだァ?」
「そうだ。それに御館様に向かって下の名前で呼ぶな。」

怒っているのがこちらにも伝わる。
私が鬼と言うのは理解していなそう。

『私が誰かって?ふふ、聞きたい?』
「そうですよ。私達は何故いきなり名も知らない方とお茶しなくてはならないのですか?」

あら、そこまで言わなくっても良く無いかしら?
それに“名も知らない方”ねぇ…
耀哉は言っていなかったのね。





『私は鬼の始祖、鬼舞辻Aよ。』

「「……え?」」


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陸→←肆



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栗月(プロフ) - .+:。春の七草。:+.さん» コメントありがとうございます!更新くっそ遅いですが()よろしくお願いします! (2021年8月4日 15時) (レス) id: e209c39f38 (このIDを非表示/違反報告)
.+:。春の七草。:+. - 凄く面白いです!更新楽しみにしてます! (2021年8月4日 13時) (レス) id: e8d1dd07fa (このIDを非表示/違反報告)
栗月(プロフ) - ルカさん» コメントありがとうございます!引き続き亀更新になると思いますが、よろしくお願いします! (2021年7月5日 18時) (レス) id: e209c39f38 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - 更新楽しみに待ってます! (2021年7月5日 14時) (レス) id: b281d17f3d (このIDを非表示/違反報告)
栗月(プロフ) - 李猫さん» コメントありがとうございます!頑張ります…! (2021年3月13日 14時) (レス) id: 4d1d493798 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗月 | 作者ホームページ:×  
作成日時:2020年11月21日 7時

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