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23話 ページ25

犯人「こいつを操作すれば、この銀行周辺にある爆弾が次々と爆発する。人質は銀行の中だけじゃないんだよぅ」
得意気に話す犯人に対して、怒りを押し殺した声で蘇我くんが続けた。
蘇我「やってみろ。指を動かす前にお前の眉間を撃ち抜く」
A「蘇我くん・・・」
両者がにらみあう間に、黒い大きな背中が割って入った。痛みを耐えて神御蔵くんが二人の間に立ったのだ。
蘇我「邪魔だ、どけ・・・オイッ!」
一號「どかねぇよ」
蘇我くんの呼び掛けにも応じず、頑なに動こうとしない神御蔵くん。
犯人「オイオイオイ。仲間割れなんてしたらこっちは勝手に進めちゃうよ、いいの?じゃあいっちゃうよ。はぁい一つ目!」
携帯に指を動かし、発信画面となる。しかし、いつまでたっても爆発音は聞こえてこなかった。
犯人「・・・あれ?」
一號「もうやめとけよ、無駄な事」
犯人「は?」
蘇我「この周辺ビルのC-4は全て解除した」
隊長達が犯人の狙いに気付いて素早く対応していたのだ。
犯人「へぇ、やるねぇ警察も」
一號「日本の警察舐めんじゃねぇぞ!」
胸を拳で叩いて叫ぶ神御蔵くんに慌てた犯人は、人質の座っている椅子を回転させた。背もたれの後ろには爆弾がつけられていた。
A「っ?!」
蘇我くんが銃を犯人へ向ける。私も立てなかったがホルスターから銃を抜き、片膝を立てた状態のまま犯人へ銃口を向ける。
犯人「切り札はちゃんと残しとかないとさ」
一號「てめぇっ!」
犯人「ま、逃げ切れるんならそれでも良かったんだけどさ。捕まったらだるい人生待ってんだろうし。だったらここで全部終わりぃって感じで良いんじゃね?」
追い詰められているにも関わらず明るい声で話す犯人に少なからず怒りを覚える。
対称的な低い声が絞り出すように出される。
蘇我「・・・オイ、どけ。どけ神御蔵!」
一號「だからどかねぇって言ってんだろ!」
蘇我「貴様いい加減にしろ!」
一號「俺はっ!誰も死なせねぇ・・・」

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マナ - 雪華さん» こんにちは…聞いてもいいですか? (2021年7月17日 10時) (レス) id: 961826b387 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - M・Sさん» ありがとうございます!こんな作品を面白いと言ってくださって!頑張って更新していきます!! (2014年6月8日 18時) (レス) id: 017fc2355a (このIDを非表示/違反報告)
M・S(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んでしまいました!続きがきになります!続編頑張って下さい、応援してます! (2014年6月8日 17時) (レス) id: f9726902e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛歌(プロフ) - 続きが気になります♪更新頑張ってください! (2014年6月6日 0時) (レス) id: 6931f89d5d (このIDを非表示/違反報告)
茉乃音 - 面白いです!これからも頑張ってください!!応援してます!! (2014年6月2日 18時) (レス) id: 0d8e8f0117 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪華 | 作成日時:2014年5月20日 17時

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