異世界で勇者になったが魔王可愛すぎて倒せねぇｗⅡ (ページ4)

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説明回が多い気がする。ページ4

―A―

「マルシアは魔物の被害をそこまで受けていないようですね」

そういうと初老の男――――マルシア町長は苦笑した。

「デルヒ山からは離れていますから。
たまに弱い魔物が群れを成してやってきますが、勇者様達を煩わす程ではありません。
警備兵と傭兵で事足りております･･･この町は、ですが」

今現在俺達は村長宅にいる。

勇者一行が訪れたときいて町中が沸き立っているらしい･･･俺って人気者(ドヤァ

「魔王を討伐した英雄と名高い皆様がおられると聞き、若い衆は浮き立っております。
本当なら宴を開き町をあげて盛大にもてなすところなのですが」
「いえ、急に来た我々が悪いんです。被害が少なくてよかった」

寧ろ寝不足になるから宴は勘弁だ。

実のところ王宮でも魔王を討伐したからと言って夜中はお祭り騒ぎだった。
まだ他の魔族が残っているからと言って祝祭とかはやめてもらったけど。

明日は登山だ、寝不足はヤバイ。

「今日はこの町に泊まっていかれるので？」
「そうしようかと思っています」

「私の家にお泊めしたいところですが･･･全員分の寝具が用意できなさそうです。
勇者様のお役にたてず、ふがいないです」
「心遣いありがとうございます。宿屋に泊まりますので寝所の心配は無用です」

敬語が苦手な俺に代わって、つい30分前に気絶から立ち直ったリオンが返す。
リオンは普段から敬語だし、話術だって得意だ。

･･･獣人なのにな。

言い忘れてたがリオンは混種の獣人だ。

父親が犬の雑種で、母親が人間と猫の混血らしい。

耳は犬と狼の中間って感じで尖ってて、髪はサラサラしたこげ茶色。
尻尾はふさふさとしたこげ茶色で、猫のマンチカンって種類みたいだ。

ひげは生えてないし体毛も薄い。
でも尖った犬歯があり、五感が鋭い。

混種の獣人は、獣人にも蔑まれるらしい。

雑種ならまだしも混種は、何の獣人なのかはっきりしていないからだとか。

辛い目にあってきたってことはまぁわかるけどな。

･･･はっ！
シリアスな雰囲気になっちまうとこだった、やだわ。

なんか話終わっちゃってるし。

「じゃあ行きましょうか」

どこにだ。